32 雨天の日曜日
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にひつまぶしや手羽先も食べたんだよ」
かよ子は昨日の夕食を説明した。
「いいねえ、アタシも名古屋行ってみたいよお〜」
「是非来てみなよ」
「でもウチのお父さんもお母さんもいっつもダメって言うんだ、お金がないって」
「そっかあ」
「さりちゃん、連れて行ってあげたらいかがでしょうか?」
「いいかもね。私のお金も貯まればね」
皆は昼食を満喫した。やがて、まる子とたまえは帰っていった。
「私も帰らないと・・・」
「そうだね、明日学校だもんね」
奈美子はそう言うと、さりに呼び掛ける。
「さり、ついでにかよちゃんを隣に送っていきな」
「うん」
かよ子は隣家にも拘わらずさりに送られる形で家に帰った。
「かよちゃん」
「え?」
「異世界の敵と戦った事があるって?」
「う・・・」
かよ子はさりに勘づかれて動揺した。
「そ、そうなんだ。でも、お母さんから貰った杖があるんだ。それで何とか勝ってきたんだけど、それに私の好きな男子まで巻き込んじゃったんだ・・・」
「そうか、大丈夫だよ。その男子はどんな子なの?」
「正義感が強いんだ。それに困った時にはいつも助けてくれるよ・・・」
「そうなんだ。その男子の為にも頑張んなきゃね。じゃあね」
「う、うん、さようなら・・・」
かよ子は自分の家に入った。そして自分の好きな男子の事を思い出す。
(杉山君・・・。私、絶対に負けないよ・・・!!おっちょこちょいしても異世界の悪い人にもその人達を送り込んだ組織の人にも・・・!!)
二人の男は日本へと向かう。
「そういえばこの清水では雨が降り続ける予定だな」
「そうそう」
「ならその雨の力を強めよう。俺にとってはいい事になるだろう、いや、絶対にそうなるのだからな!!」
「それで奴らを見つけて静粛させるって根端かい、兄貴?」
「ああ、洪水騒ぎになればきっと奴らも動き出すだろうし、その方が見つけるのに容易い。天よ、我に仕事を与えよ!!」
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