転生した彼らは何の為に生きるのか?
count,7 Despair
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《Tune…Chaser spider…!》
高田はバイラルコアを拳銃にセットした。すると奴の右腕に巨大な爪の様な物が装備された…。
ヤバい………逃げろ…!?
私は本能的にそう感じて奴に背を向け走り出した………。
だが、それが間違いだった。
奴の爪は直ぐに私を貫き、更にそれが振られ、私の身体は真っ二つとなり爆散した…………。
____________
ユウキは変身を解除し、浮遊する051のコアを見つめていた。
《ご苦労だったな、ユウキ》
私はシフトワイルドを介してユウキに声をかけた。しかし彼は何も言わず、ただコアを見つめている……。
《よしキャブ、コアの回収を急ぎ……ッ!?
私がディメンションキャブにコアの回収を命じようとした瞬間の事だった。なんとユウキはブレイクガンナーでコアを撃ち抜き消滅させてしまったのだ…!?
《何をしてるんだユウキ!?》
「見ての通りだ。世界を乱す輩にトドメを刺してやった。二度と甦らない様に…念入りにな」
《コアを破壊するという事は、その人間の存在、意識、全てを完全に消滅させる事になるんだぞ!?つまり大川美弥はもう何も見る事も、聞く事も、感じる事も、考える事も、何も出来ない永久の地獄に叩き落すという事なんだぞ!?》
「いいじゃねぇか……。転生者とかいうクズ共には……ピッタリの仕置だ………」
それを言うとユウキは去って行ってしまった……。
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俺は矢澤と待ち合わせしていた公園に着いた。
10分前だからまだ居ないだろうと思っていたが、矢澤はベンチに座っていた。
「早いな…余程暇だったのか?」
「ッ………会って第一声がそれって、どういう事よ?普通待たせてごめんとかあるでしょ」
「お前が勝手に待ってただけだろ?」
「………ごもっともです…」
軽くしょうもないやり取りをし、俺は矢澤の横に座った。
「あのね……ユウキ…」
「何だ?」
「今日は…本当に…あ…ありがとう……」
「……」
「ユウキのおかげで私、まだアイドル目指せそうなの…。だから、心から思ってるわ……ありがとうって…」
「…………泣かないのか?」
「へっ?」
「お前どんな状況でも声出して泣かないだろ。泣いていいんだぞ。辛かったり、苦しかったら。泣くのは弱さじゃない……」
矢澤の目から涙が溢れ出してきた。コイツは今まで沢山の不満や苦しみ、孤独感を胸にしまっ
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