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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
070話 文化祭編・開催3日目(05) ネギの思い至った答え
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樹前広場以外の起点はスクナもどきに占領されてしまった。
そして世界樹前広場も今か今かとスクナもどきが迫ってきていた。
士郎の『巨人殺し』で串刺しにされてしまっていたが、それでもそれを力づくで時間をかけてへし折って、胸に剣を生えさせながらも世界樹前広場まで動きは遅くても、しかししっかりと歩いてくる。

『ま、マズい! これは非常なマズい展開です! ここ世界樹前広場を除く5つの防衛ポイントは敵の巨人に占領されてしまいました!』

朝倉の必死な、それでも的確な実況が響いてくる。

『あとは残るこの場を占領されれば全て終わってしまいます! となれば我々の負け! ジ・エンドです!! バットエンドです!!』

そういう実況が響いてくる中で、まだ生き残っている裕奈や他の生徒達が立ち向かっていた。

「何言ってんの、朝倉! ここのロボ達はあらかた制圧したっての!」

裕奈の言葉に他の生徒も「応ッ!!」と返事をする。
それを朝倉も感じ取ったのか、

『ですが、まだ希望は残されています! この状況を挽回するチャンスはあるのです! 世界前広場を占領される前に敵の首領、超 鈴音を発見して捕獲するのです! それがこの絶望的な状況を挽回する最後の手とも言えます!』

朝倉自身、このピンチに、そして未来の情報で時間が限られている事もあり、手段を選んでいられなかった。
出来る事はすべてする。
そうしなければこの日常も守れない。
使うものはすべてを使って見せると!
そしてなにかの映像を空に投影する。そこには魔法陣が描かれていた。

『ラスボス超はゲームエリア内のどこかの屋外に直径30mほどのこの映像のような地上絵の上で待っているとの事です! 発見者、捕獲者それぞれに例年以上の特別褒章金が授与されます! みなさんは奮ってご参加ください! というかしてください!! でないと結構大変な事になるかも!!?』

最後はもう本音が出てしまっていてなりふり構わないという感じが板についてきた朝倉であった。








そんななかで、天文部所属の千鶴はというと、望遠鏡を覗き込んでいて、

「あれはなにかしら……?」

と、空高くに浮いている飛行船の上に先ほど朝倉が示した魔法陣が浮かんでいるという事に気づいて、

「…………夏美ちゃん。見つけちゃったかも」
「へ……? なにを?ちず姉…」

という感じですぐに情報が朝倉へと伝わっていくのであった。







そして世界樹前広場へと場面を戻して、胸を剣で貫かれながらも口で攻撃してくるスクナもどきに裕奈達は勢いを止める事が出来ずに少し諦めの気持ちを抱いた瞬間だった。
まるで暴風が雷を帯びたかのような渦がそのスクナもどきを貫いた。

「「「「「ッ!?
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