070話 文化祭編・開催3日目(05) ネギの思い至った答え
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
だから今の僕の想いも伝えます。
「分かっていました。もう本当はすべて分かっていたんです。それでいま、夕映さんに頬を叩かれて決心がつきました」
「ネギ先生……」
「未来でのイリヤさんの想いや士郎さんの死……他にもたくさんのものを抱えて僕達は過去に戻ってきました。だからこそ、思うんです」
僕は涙をぬぐいながらも夕映さんに伝えます。
「そう簡単に世界は救えない…。それは先達の人々が成し遂げようとして、結局果たすことができなかった過去からの積み重ね、想いのすべて……。だからこそ、僕は超さんを止めなければいけないのだと…。タカミチや龍宮さんは僕なんかよりも倍か、いや……推し量るだなんて思えないほどの辛い思いを経験してきて、結果、龍宮さんは超さん側について…タカミチは迷ってやられてしまった……。超さんもそんな中の一人なんだと」
「……ッ!!」
そう告げると夕映さんはなにかに思い至ったような顔になってなにかしらの後悔の感情を抱いたみたいです。
それを僕は理解できるとは言えません。そこまでは夕映さんの気持ちで踏み込むことも許されません。でも!
「夕映さんを困らせてしまい、すみません…。でも、これ以上は超さんが間違っている理由を挙げても意味がないんです。僕はもうどんな理由があっても先に進めません…」
「…………」
「夕映さんの本当の言葉を僕に言ってください。超さんの事は止めるべきなのは自明の理です。でも、それ以上に僕は―――!」
息を思いっきり吸い込んで、
「僕は…僕達は今この尊い日常を守るために、士郎さんも死なせないために、悪を行う……! それから逃れる事は許されないのだと、逃げてはダメなんだと……ッ!!」
夕映さんはそれで少し黙り込んでいましたが、少しして、
「…………その通りです。ですが、ネギ先生が言う悪とはネギ先生だけが背負うものではありません。背負うのに辛いというのなら、私達も一緒に背負ってあげます。それが責任というものですよ」
そして夕映さんが一週間後のタカミチから聞いたという話を話してくれました。
『もし君が失敗したとしても、世界が終わるわけじゃない。君一人が責任を感じることはない。一人ですべてを背負おうとするんじゃないぞ? そして頑張れ!』と…。
そのタカミチの言葉でさらに僕の想いは固まりました。
それで夕映さんに感謝の言葉を述べました。
「あ、ありがとうございます! 行ってきます!!」
「はい。頑張ってきてくださいです!」
それで僕はもう迷いもない顔で超さんのもとへと向かって旅立ちました。
まずは世界樹前広場に向かってまだ占拠されていない巨人を止めないとだよね!
◆◇―――――――――◇◆
……もうすでに世界
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ