069話 文化祭編・開催3日目(04) 謎のエミヤの真実と決着
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…。せっかく召喚されたというのに力になることができなかった不甲斐ない自身に対して…。俺に記憶を見せたのも、想いを引き継いでほしいのだろう……?」
そうエミヤに問う士郎。
それでエミヤは威嚇してきていても無言で頷いた。
士郎はあっていてよかったと思った。
もしかしたらエミヤの目的かもしれない『自分殺し』というのをしてくるかもしれないと思ったからだ。
だが、もうエクスカリバーを投影してしまったのか時間もそう残されていないらしい…。
「お前の想い…俺が引き継ごう……。だから、もう眠れ…」
そして士郎はあるものを投影する。
それは丸い球状の物体だった。
それを手の甲に合わせるように浮かばせて、
「―――――後より出でて先に断つもの……」
それはかつて出会ったバゼットに見せてもらい解析した現代に残る使い捨ての宝具。
そのワードを唱えた瞬間に士郎の腕に玉から流れてくる紫電が走るが、構うものかと思いつつ、もうすでにエクスカリバーを構えて魔力が充填しているのか放つだけのエミヤに向けて標準を合わせた。
「約■さ■た―――――勝■の剣ーーーッ!!」
極光がついに放たれてしまった。
こんなところで放てば街への被害は甚大なものだろう。
しかし、それを打ち消すものをすでに士郎は投影していたために、最後のワードを言い放つ。
「斬り抉る戦神の剣!!」
それは後出しで相手の攻撃をキャンセルして迎撃の剣を放つある意味反則的な宝具。
そしてエミヤの放ったエクスカリバーはキャンセルされて、フラガラックがエミヤの心臓を貫いていた。
やられたのだという自覚がエミヤの中に生まれて、そこで初めて笑みを浮かべつつ、
「衛宮士郎……。ナギと、ネギという息子の事を……頼んだぞ……」
「お前に言われるまでもない……。ネギ君の助けには必ずなってみせる」
「ふっ……では、そろそろお役御免のようだな…。理想を抱いて溺死だけはするなよ…? イリヤも必ず守れ…さらばだ」
そしてエミヤはついに消滅したのであった。
◆◇―――――――――◇◆
違う場所でも、言峰と戦っていたランサーとイリヤだったが、エミヤが放ったひと際大きい輝きを横目にしながらも、
「さっきからなにかの体術をしかけてくるが、身体が溶けていっているてめぇの腕なんぞ俺に効くものか! さっさと退場しな!! 刺し穿つ死棘の槍ッ!!」
「ぐふっ!?」
ランサーに心臓を貫かれて言峰は体を急速に溶かせながらも、
「フフフ……私の腕もまだまだまんざらではないと思っていたのだがな……。まぁ、いい…いつかまた相ま
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