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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十一話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その4
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して参戦したビッテンフェルト艦隊、ケンプ艦隊、バイエルン候エーバルトの艦隊が加わり、ラインハルトの旗艦を中心点として方円陣形を構築し、徹底抗戦を展開した。
 まるで餓狼のように、散開しては突撃し、何十という波状攻撃を仕掛け続けた。その様子は猫が鼠をいたぶる様子に似ている。鼠共はただ逃げることしかできなかった。戦艦、駆逐艦、巡航艦、艦長、提督、兵卒、従卒・・・・すべてが関係なしに命も物も宇宙の塵と化していく。

「鼠共が・・・・逃がしはしないわ」

 シャロンは指を鳴らした。すると、図ったかのように、彼らの前方に10万隻近い艦艇が出現し、体当たりを仕掛けてきた。次々と明滅する光球。シャロンの名前を叫び続ける狂信者たち。そしてそれに呼応する悲鳴が通信越しに聞こえ、途絶えていく。

 不意にシャロンの微笑が固まった。グリーンの艦艇群の一部が帝国軍を支援する動きを見せ始めたのだ。ほんの一時前は『味方』だった同色の艦艇群にビームの驟雨を浴びせかける。帝国軍は戸惑っていたようだったが、彼らと協力し、猛反撃を開始した。


* * * * *
 ラインハルトは緩急自在な指揮を執りながらも、内心焦燥感で一杯だった。敵側がとった策は残虐さという点であまりにも彼の想像を越えていたものだった。こちらは無人艦艇を敵にぶつける策を取ったが、敵は「有人艦艇」を狂信者たちを乗せた艦艇を恐怖と共にぶつけてきたのだから。
 いや、その所業に差異はないのかもしれないとラインハルトは思った。結局のところ、先ほど自分がとった策の意趣返しをやられているような気がしてならなかった。
 自由惑星同盟艦艇が協力を申し出たときには驚いた。ヤン・ウェンリーというかつて惑星イオン・ファゼガスであったあの男が、そしてもう一人女性指揮官が協力を申し出てきたのだ。
 彼らと合体し、死力を尽くして戦い、これで脱出できるかと思ったのもつかの間。戦況は一気に急転する。

「ケンプ提督が戦死!!!」

 衝撃が飛び込んできた。ケンプ艦隊は敵を相手取り縦横無尽に戦ったが、一瞬の隙をつかれ、旗艦に狂信者たちの船が突っ込んできたのだという。
 脱出者ゼロ。それほど一瞬で勝負が決まった。
 ケンプ艦隊は四分後裂したが、後任の副提督である女性士官学校出身のアーダリチェ・ノエルケット中将が指揮権を代行して奮闘した。

『シャロンシャロンシャロンシャロンシャロン!!』

 声は絶え間なく聞こえてくる。シャロンが無理やりに通信をこじ開けて流しているのだ。ラインハルト以下将兵は気が狂いそうだった。自軍の指揮官の声を押し分けて、聞こえる声。熱狂的な声。

『シャロンシャロンシャロンシャロンシャロン!!』

 左翼メックリンガー艦隊が集中攻撃を受け、その穴から敵戦艦と艦艇が飛び込んできた。一
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