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第百三十一話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その4
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い。ビュコック、ウランフ、クブルスリーが造反することも計算に入れていた。むしろこうなることを待ち望んでいたのだ。
「3提督は、私に対して反逆なさるのかしら?」
シャロンは無理やり通信を3提督の旗艦につなげた。ディスプレイ上に3提督の顔が並んだ。一様にこちらをにらみつけている。そう、その顔だとシャロンは思った。反抗的な顔色を恐怖で塗りつぶすことこそ、此方の望み。
『反逆?違うだろう?そちらが自由惑星同盟に対して反逆したのだ。同盟市民を捨て駒のように特攻させるなど、常軌を逸脱している!!』
「あら、それは違うのでは?彼らは『自発的に』『私を崇拝して』行っているのです。私はやめろと言ったのですけれどね。自らの『意志』を止めることはできません。人が人の意志を表現できる制度、それが民主主義ではなくて?」
『ふざけるな!貴様に洗脳されたのだろう!?』
「そう思うのでしたら、それで結構。問題なのは彼らが『幸福』であるかどうかなのですから。そして私はその点において十分に職責を果たしたつもりですわ」
『詭弁はやめてもらおう』
ビュコック提督が低い声で言った。
「あら、詭弁とは?」
『言葉通りの意味じゃ。貴官は少々『オイタ』が過ぎたようじゃな。ここら辺でちと再教育を施す必要があるじゃろうて』
「あらあら、これは手厳しいですわ」
シャロンは笑った。見た目は自分は20代であるが、ビュコック提督のそれこそ何百、何千、何万・・・・何十兆倍という時を過ごしてきたのだ。そう、永遠に近いほどの。
「では、お望みどおり私に挑んできなさい。すぐその言葉を後悔する時が来ますわ」
『どうかな?最高評議会議長閣下、随分とこちらを軽く見ておられるだろうが、果たして最後までそう見続けられるかな?』
クブルスリー大将の言葉を聞いたシャロンは、
「すぐにわかりますわ。では、あなた方もヤン・ウェンリー同様に自由惑星同盟の軍階級を剥奪することを最高評議会議長の名において宣言します。旧3提督、御機嫌よう」
といい、通信を切った。
『閣下、どうされますか?』
常に通信を開いているアンジェが尋ねてきた。
「こちらには麾下がいくらでもいる。適当に割いて適当に相手をさせてやればいいわ。希望の芽を発芽させ、それを種子もろとも打ち砕いてあげる」
シャロンは無造作にそう言った。
* * * * *
自由惑星同盟側の艦艇総数はもはや計り知れない。何十万隻という艦艇が帝国軍の周囲に群がってきている。
後退の先頭をルッツ艦隊がとり、その後ろをローエングラム本隊、そして、右翼をメックリンガー艦隊が固め、左翼をロイエンタール艦隊が固め、殿をミュラーが務め、各艦隊は死力を尽くして戦った。
そこに、外周から援軍と
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