暁 〜小説投稿サイト〜
俺、リア充を守ります。
第一章「参戦!新戦士テイルドラゴン!」
第1話「参上!新たな戦士」
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 啖呵を切ったヒロ兄は、ポケットからスマホを取り出すと、その画面をタップした。

『Change! Standby……』

 電子音声の後、スマホを腹部に当てる。すると、スマホカバーの両端から形成されたベルトが自動で巻かれ、スマホがバックルに変わる。

 まず、右腰の部分のボタンを左手で。次に左腰の部分のボタンを右手で押す。
 胸の前で左手を上、右手を下にして球を作るように腕を回しながら、身体の左へと流した。

 その間なんと3秒間。キレッキレの変身ポーズだ。

 そしてヒロ兄は、こんな場面でのお約束とも言える”あの言葉“を叫び、顔の前で腕をクロスさせた。

「変身!!」
『Start-up!!』

 ベルトから流れる電子音声とともに、ヒロ兄の身体が光に包まれていく。
 やがて光が弾けると、そこには黒いプロテクターに身を包んだ、仮面の戦士が立っていた……。

 □□□□

「なんだアイツ!?」
「なんか仮面ライダーみたいな奴が出てきたぞ!?」
「新しい戦士だ!写せ!!」

 案の定、ギャラリーが騒がしい。そういえば人前で変身するの、初めてだったな。

 竜を模したマスクには、金色に輝く角と装飾。目元はバイザー状になっており、首には真っ赤なマフラーが巻かれ、風に靡いている。

 アンダースーツは肩から腕、そして腋から脚部にかけて黄色いラインが入っており、パッと見まさに仮面ライダーのような出で立ちだ。

「来タナ、我等ノ邪魔ヲスル者……」
「なあ。名乗った方が良い状況かな、これ?」
『俺に聞くな、好きにしろ』

 相棒であるAIにそう言うと、ぶっきらぼうにそう答えられた。

 まあ、聞くまでもないか。ああ、そう。と呟き、俺は目の前にいる敵を見据える。

 それじゃ、と息を吸い込む千優。

「俺は愛と正義の戦士!テイルドラゴン!!邪悪を断ち、この世界の光を守る者である!!」

<i11403|45488>

 丁度、狙ったようなタイミングで風が吹き、首に巻かれたマフラーが靡いた。

「テイルドラゴン……オレガ潰ス!」

「行くぞ、コブラギルディ!その穢れた魂、俺が取り戻す!」

「来イ!!」

 命名ジェラシーコブラギルディ(以下Jコブラギルディ)が構えると同時に、俺も走り出す。
 Jコブラギルディは、左腕の小型キャノンからビームが発射する。だが……!

「ナ、ナン……ダトォ……!?」

 発射されたビームは俺に全て躱され、一気に距離を詰められる。

「食らえ!!」

 Jコブラギルディの顔面に、俺は容赦なく拳を叩き込んだ。

「ガラッ!!」

 そのまま吹き飛ぶJコブラギルディ。

 更にその腹部に蹴りを入れる。だが、J
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