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俺、リア充を守ります。
第一章「参戦!新戦士テイルドラゴン!」
第1話「参上!新たな戦士」
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だろ」

 共に戦う仲間達を思い浮かべながら彼女は語る。

「み、見事……!見事だ、テイルレッド!!」

「……ツインテールがか?」

「無論だ!わーっはっはっはっはっはっは!!」

 雄叫びのような笑い声を上げながらドラグギルディは身体から放電させていく。

「来世いつか……また逢おうぞ」

「お前がツインテールを愛する限り……そんなこともあるかもな」

 彼女が背を向けると同時に、ドラグギルディは爆散した。

 こうして、テイルレッド/観束総二の戦いは一段落し、変身解除とともに駆け寄ってきた津辺愛香/テイルブルーと、

 2人に変身アイテム「テイルブレス」を与えた異世界の科学者「トゥアール」に支えられながら秘密基地へと帰って行った。

「黒竜、か……。モチーフとして、丁度いいかもしれないね」

──岩山の上で密かに、彼らの戦いを観戦していた青年がいた事に気付かずに……。

 □□□□

 数日後

 5月、私立陽月学園、高等部

「起立、礼」

『ありがとうございました!』

 終業のベルが鳴る。今日の授業はこれで終わりだ。教科書やノートをリュックに片付け、帰る準備をする。

「千優、今日暇か?」

「ん?なんか用でも?」

 俺に声をかけてきたのは中等部の頃からの親友、「黒川光太郎(くろかわこうたろう)」。

 俺と同じ特撮ファンで、好きな特撮は仮面ライダーだ。その名前から「ブラック」というあだ名がある。

 ついでに言うとゲーマーで、休日は部屋でゴロゴロしながらゲームばっかりやっていたりする。

「いや、面白い装備組んだから見せようかと思って」
「ネタ装備?それともガチ?」
「両方。見た目はネタで中身はガチなやつ」
「面白そうだな。でも、また今度でいいか?」

 光太郎の言うネタ装備は気になるが、今の俺には用事がある。

「また、一年生の教室か?」
「ああ。最近ちょっと噂になってる、新しい部活を覗いてくる」
「あ〜。確か、“ツインテール”部だったか?」
「そうだ。あんな部活作る奴、俺はこの世で一人しか知らねぇ。十中八九、俺の知ってるやつが部長だろうよ」

 そう、こんな部活作るのなんて、あのツインテール馬鹿以外に誰がいるってんだ。

「分かった。邪魔しちゃ悪いし、また今度な」
「おう!」

 黒川に手を振って荷物をまとめ、教室から出る。目指すはツインテール部の部室だ。



「そういえば、二人とゆっくり話せるのも久し振りだな……」

 廊下を歩きながら、ふとそんな事を呟いた。

 何せ入学式の後、俺は帰り道で交通事故に巻き込まれ、そのまま入院しちまったからな……。

今から約一か月前、入学式の片付けを
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