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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
067話 文化祭編・開催3日目(02) ドンパチ合戦開始
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よって、つまり悪意あるものの侵入が容易くなるという事と同義であり、普段なら能力も制限されてしまうものの、今限定で力を存分に振るえるとも言える。

そして、超の切り札がついにその姿を現した。
麻帆良湖から突如として水しぶきが発生して次の瞬間には六体のスクナもどきが姿を現したのだ。

「な、なにあれー!?」
「でけぇ…ッ!」
「こんなんありかよ!?」

生徒達が騒ぎ出す中で、そのスクナもどきの一体が口部分からなにかの力を溜めているように見られるのを確認した円は「ゲッ!?」と焦るも、反撃をする余地もなく、それは放たれた。
その極太脱げビームによって大勢の生徒達が一気に脱がされてしまう。
一気に情勢は傾いた瞬間であった。





◆◇―――――――――◇◆





side 衛宮士郎


あれが例のスクナもどきか。
参加者に実害がないのは幸いだが、やはり一般人に被害が及ぶのはやはり心苦しいものがあるな…。
まぁ、いい。
ならば派手に盛り上げてやるさ。
念話もできないから情勢は分からんが、一体は補足した。
話によると頭は破壊しない様にと言われた。
なんでも機械で制御されているスクナもどきが頭を破壊されたら暴走するかもしれないからと。
制限があるのも心苦しいが、ようは頭を破壊しなければいいのだろう…?
ならば、まずは、

「…いくぞ。『剣製の赤き丘の千剣』! 魔力地場、展開!」

剣製の赤き丘の千剣に乗りながらも剣は魔力の防壁を纏っていく。
そして、

「燃え上がれ! いざ、吶喊!!」

俺を剣ごと覆う炎のバリアーとなり、スクナもどきへと吶喊を決め込む。
そこに朝倉の実況が聞こえてくる。

『あの高速で飛来する炎の塊はなんだ!?鳥か、UFOか!? 果たしてその正体は!!』

そんな実況をBGMに聞きながらも俺は構わずスクナもどきへと突撃する。
一瞬、固い膜に当たった感覚を味わったが、構うものか。

「構わん! 突き進め、剣製の赤き丘の千剣!!!」

強引に突っ切った瞬間に背後を見ればスクナもどきの胸に大穴が空いていて静かに地面に倒れていく光景を目にしながら炎の魔力地場を解除する。
そして俺の姿は周囲の目に晒されるが、今回に限っては演出という事で、まぁバレることはないだろうと祈るばかりだが…。

『炎の塊から姿を現したのは麻帆良学園女子中等部、あの子供先生の補佐をしている副担任、まほら武闘会でも活躍した今噂の『死の鷹(デスホーク)』の異名を持つその人、衛宮士郎だぁあああああーーーーー!!!!』

なかなかに恥ずかしい実況をしてくれる。
なぜか下の方では、

「おおい!?あのデスホークも参戦か!?」
「レッドの兄ちゃんだ!」
「エミヤーん!!」
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