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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
066話 文化祭編・開催3日目(01) 対策会議
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ヒートアップしてきたみたい。
未来の自分事だとしても、犯してしまった過ちを心に刻んでいるのね。
そこに刹那がおずおずと私にあるコートを差し出してきた。
聞くとどうやら未来の私が、必ずコノカ達が戻ってくると予感していたらしく悪魔祓いのコートを作成していたらしい。見るからに私由来の呪詛が籠もっているのが分かるわ。
これは相当の憎しみでも込めないとできない所業だわ。さすが私ね。

それと、このかと刹那はシロウの魔力が込められているリンのネックレスと、『剣製の赤き丘の千剣』をアゾット剣に変化させて未来から持ってきたというのに消える気配のないシロウの形見を未来の私に託されたらしい…。
そう…未来のシロウの形見か。

「コノカ、それにセツナ……それを大事にしなさい。それはきっとあなた達を守ってくれるわ」
「はい…」
「はいな…」

まだ元気を取り戻せていないけど、いい返事ね。

「さて、それじゃ後の問題はやっぱり謎のエミヤの存在よね。コトミネに関してはあちらから勝手にやってくるでしょうけど、シロウと戦わせるわけにもいかないし…」
「それなら俺に戦わせろ、マスター。狂っているとはいえアイツと戦うなんざ俺の仕事だぜ?」
「そうね。任せたわランサー」
「おう」

さて、それじゃシロウの死はシロウには聞かせない方針でもって、シロウを中に戻ってくるように念話をした。




◆◇―――――――――◇◆



それから士郎が戻ってきたので一同はこれからの方針を話し合った。
夕映のアーティファクト『世界図絵』での裏も取れた話し合いが続いていく。
それで、まずはロボ軍団にスクナもどきの対処で六ケ所のどこかを死守して、その隙をついてどうにかして超を探し出して捕えるというカモの計画で話が進んでいくかと思われたときに、

「待ってカモ君……今の作戦はいいと思うけど、それだけじゃ足りないよ……」

ネギがなんとか体を起こしながらも、ネギなりに考えた作戦を一同に伝える。
それを聞いた全員はというと大きな叫びをあげながら、

「正気かよ兄貴!?」
「いいのいいの!? そんな面白い事をしちゃって!!」

それを聞いてハルナなどは涎を垂らすほどには壮大な計画をネギは提示した。

「ネギ君、君はそれでいいのか? 一般人をも巻き込むことになるんだぞ?」
「はい。でも、超さんを出し抜くにはこれくらいしないといけないとおもうんです。僕を軽蔑しますか? 士郎さん…」
「いや、君が導き出した結論なら学のない俺に比べればまともな部類だな。しかし、そうか……いっその事っというわけか。ある意味感心したぞ。ここまで成長していただなんてな。ネカネさんへの報告が楽しみだ」
「あれ…? 士郎さん、お姉ちゃんの事知っているんですか?」

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