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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百四十四話
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々に傾き、やがて水平になった。

こぽぽぽぽ……と溶液の水位が下がる。

半分ほどの水位になった辺りでカプセルの蓋を開ける。

隣に簡易ベッドを展開して、その上に彼女を寝かせた。

けっこう体大きいな…。

140はある…。

………………これだけ成長した時間の全てを、彼女はシリンダーの中で過ごしていたのか。

「束さん、注射器」

「正気?」

「勿論。この子を目覚めさせる」

束さんから受け取った空の注射器を自分に刺し、シリンダーを引く。

注射器が血で満たされていく。

最大まで引いた注射器を抜く。

それを彼女の腕に刺す。

彼女の中に吸血鬼の血が入っていく。

闇や陰ではあるが、生命エネルギーの満ちた血だ。

それに加え、少し残しておいた血を閉じた瞼の上に落とす。

「これで肉体魂共に十分なエネルギーで満たされたはず……」

部屋に備え付けの椅子を持ってきて、腰掛ける。

「始めますか……」

リングを嵌めた右手で彼女の右手を握る。

溶液に濡れてはいても、その手には確かに生の暖かみがあった。

目を閉じ、コアのシステムを起動する。

全身から力が抜け、肉体と意識の繋がりが微かな物になる。

階段を一段一段降りるような、それでいて自由落下のような感覚。

落ちた先は薄暗い世界だった。

数十メートル四方の空間。

「これは驚いたな」

どこかの大学の研究室のような一室。

いちいち物が大きい。

俺の数倍はありそうな椅子。

ビルみたいな机。

しかし各部のディテールはのっぺりしており、動きそうもない。

そんな世界に俺以外にもう一人。

「こんにちは。Herr Perfekt」

「からかわないでくれ妹よ」

俺の数倍の大きさの椅子の縁に腰掛ける影。

人の形をした黒い何か。

それが彼女の己の認識。

きっと自分の姿を見たことがないのだろう。

そして、自分以外の存在も。

「この世界は、記憶の中の世界か?」

「はい。ヴォーダンヴォージェを打たれる前の、微かな記憶ですよ」

「………話せるんだな」

「聞こえてはいましたから。私は何一つ能動的に動くことはできなかった。
でも受動的な行動ならば幾らでもできた
今は見えないけど、聞くことはできた」

彼女が椅子から飛び降りる。

ふわり、と水中を泳ぐように降りてくる。

その黒い影に歩み寄る。

「お前をこの部屋から連れ出す」

「はい」

「お前がいったいどれだけの時をここで過ごしたかは、俺には想像もできない。
お前は出たくないと願うかもしれないが、連れ出す。これは俺の勝手だ」

黒い影の
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