アインクラッド編
軍の壊滅
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かし、1時間近く遅れて出発したキリト達は全力で追いかけたが、間に合わなかった。
少し遅れてたどり着いたボス部屋の中は凄惨、としか言いようのない有様だった。
双頭巨人型ボスモンスターが巨腕で次々と〈アインクラッド解放隊〉のプレイヤー達を殺していて、なすすべもなく殺される仲間達をキバオウは呆然とした様子で見ていた。
その後、1時間にも及ぶ激闘の末、援軍としてやって来たキリトたちのパーティーからも数人の犠牲者が出たところで、ようやく第25層ボスは倒されたが、手放しで喜べる状況ではなかった。
キバオウの怨嗟の声がボス部屋に木霊したのだ。
偽情報を送りつけたのが、攻略組プレイヤーだと絶叫したのだ。
誰がその情報を送りつけたのかは、今でも判明していない。
キリトにも疑いは掛けられたが、アスカやクライン、エギル達が否定し、最終的にメッセージログを確認までして、免罪となった。
キバオウはその場で、攻略組とは縁を切ると言っていたので、攻略には参加してこないとは思っていたが・・・・・。
「・・・・〈アインクラッド解放隊〉を除いたら、1レイドの上限人数揃えるのも厳しいな・・・・」
「ああ、・・・・・他のギルドも攻略組を抜けるって言っている奴らが結構いるらしいからな・・・・」
思わず、苦虫を噛みつぶしたような表情になる。
25層によるボス戦の大惨事は、当然中層プレイヤー、ひいては下層プレイヤーも含む全プレイヤーへと伝わっていった。
今まで、攻略組として半数近くの人数を占めていた〈アインクラッド解放隊〉の壊滅、攻略組からの脱退はあまり好ましい知らせでなかった。
これから攻略が進んでいくのか?と不安に思っている者も少なくない。
故に、比較的難易度が低めのこの層は可能な限り早急に突破したい。
しかし、いくら第25層よりは容易とは言っても、フロアボスは油断していい敵ではない。
1レイドの上限人数にすら満たない人数で挑むのには、不安要素が多すぎる。
1人として死者を出さないこと、これが何があっても守らないといけないことなのだから。
「・・・・〈風林火山〉は参加するのか?」
「今はまだ決まってねえな・・・・。参加できるようにレベリングはしとくけどよ、十分な人数が揃わなかったら、下りることも考えてる」
「・・・・そうか」
〈風林火山〉はクラインをリーダーとする、小規模ギルドだが、第15層でボス戦に初参加して以来、今では攻略組に必要不可欠なギルドの1つだ。
最初はクラインが他のネットゲームで知り合った4人と作ったわずか5人のギルドだったらしいが、クラインの人当たりの良さと、ギルドの居心地の良さを感じるのはキリトだけではないらしく、少しずつ人数が増えてきており、今では10人近くになっている。
キリトが怖くて逃げ出した、人の命を預
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ