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レーヴァティン
第百三十八話 湖沿岸部その十一

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「もう今からな」
「水軍を増強すべきか」
「今以上にな」
「その時が来たか、やっぱり数だな」
 何といってもとだ、また言った久志だった。
「軍隊ってのは」
「水軍でもな」
「本当にそうだよな」
「だからな」
 それでというのだ。
「水軍を増強してな」
「その水軍でか」
「まずは連合王国に勝つんだよ」
 まずはというのだ。
「いいな」
「それじゃあな」
「ああ、じゃあな」
 まずはと言うのだった。
「軍艦用意してな」
「そしてだな」
「テルシオ破る戦術考えておくか」
「その二つだな」
「その二つが出来たらな」
 それでとだ、久志はさらに話した。
「戦だな」
「逆に言えばその二つが整わない限りはか」
「ああ、こっちからは攻めないぜ」
「あちらが攻めて来るならか」
 芳直も逆に言った。
「迎え撃つか」
「そうするけれどな」
 それでもとだ、久志は笑って話した。
「今はな」
「こちらからは攻めないか」
「ああ、守りに徹するな」
「情報を集めつつやな」
 美奈代は笑ってこちらの話をした。
「交易とかでも」
「ああ、それもしながらな」
「そうしてだね」
「戦の用意進めていくぜ」
 連合王国とのそれをというのだ。こう話してだった。
 そしてだ、久志は軍艦ガレオン船を中心とした大型のものも小型のものも増産を命じると共にだった。
 テルシオを破る戦術も考えていった、そうしつつ連合王国との戦の準備を進めていった。


第百三十八話   完


                   2019・11・15
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