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東京の鯉女
第四章
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って言ってるけれど」
「どうしてなの?」
「どうしてカープ好きなの?」
「それはね」 
 何故かとだ、すみれは同僚達に答えた。
「子供の頃たまたま観たカープの試合がよくて」
「それでなの」
「カープ好きになったの」
「そうなったの」
「本当にたまたまだったの」
 その試合を観たことはというのだ。
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