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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 ーそれぞれの愛情ー
クラス代表決定戦 神鬼大和vsセシリア・オルコット
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!」
「…そォかい。それは楽しみだなァ…」
大和の左手の指輪が光り、ISが発動する。
「あ、あれが神鬼君の……」
観客席からその様子を見ていた山田は初めて見る彼のISに感嘆の声を漏らす。それを聞き取った千冬が静かにこう言った。
「そうだ。あれが世界で二人目の男性操縦者、神鬼大和のために作られた機体……バルバ
ドス・フルセイバー…」
背中に付く巨大な赤い翼が特徴的なISを身に纏った大和が静かに言う。
「バルバドス、圧倒的な勝利へとオレを導け…」
イレギュラー1 『戦場を舞う赤い翼』
大和は翼を展開すると一気に宙に舞う。展開された翼からは赤く輝く大量の粒子が放出されアリーナにいる全ての者を魅了する。
「手加減なしって言ったよなァ!! なら最初から飛ばして行くぜ!」
大和は素早くビームライフルを両手に出現させるとセシリアに向かって連射する。セシリアも素早く反応し、ビームを躱すと巨大なレーザーライフル 『スターライトmkIII』を放つ。
「ハンッ! 遅ェ遅ェ。んなスピードじゃ百年経っても当たんねェよ!」
セシリアの倍以上の速さでレーザーを躱すと彼女の後ろに回り込み再びビームライフルを放つ。
「余計なお世話ですの!!」
セシリアも大和の動きを読んでいたのか、後ろに振り返ると慌てることなくレーザーでビームを相殺する。
「相変わらず速いやつだ……」
戦況を見詰める千冬がポロリと零した。
「確かに神鬼君、すごく速いですね。オルコットさんもなかなかですが神鬼君はそれよりも数倍は速い気がします」
「実際にスピードは上がってはいる。だが我々の目には実際に出ているスピード以上に速く感じているんだ。それがあの光の翼の利点だ」
「光の翼、ですか?」
「正式名、ミラージュコロイドジャミングシステム。コロイド粒子はステルス効果があるのだがあの機体のミラージュコロイドにはその機能がない。代わりに散布した粒子に自機の残像を映し出すことでジャミング効果を生み出している。だから今オルコットの目には実際以上のスピードで神鬼が戦っているように見えているのだろうな」
千冬の言う通り、セシリアの目には大和が実際以上に速く移動しているように見えていた。ハイパーセンサーで大和の位置は確認しているのだが視覚で追うことが出来ないのでレーザーライフルの狙いが定まらないのだ。
(クッ! 速すぎて狙いが定まりません…!)
「目で追ってるよォじゃオレを捉えることは出来ねェぜ?」
大和はビームライフルを放つ。反応の遅れたセシリアは完全には躱すことができず、左肩をビームが掠めた。
(このままではいつか捉えられる…! ここは一旦ーーー)
「距
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