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ドリトル先生の林檎園
第十一幕その二

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「周りの人達は困らないね」
「堤防とか灌漑がしっかりしていたら」
 それならと言ったのはトートーです。
「余計にいいね」
「そういえば周りに水田も多いし」
「川の水を使ってるのね」
 チープサイドの家族はそちらを見ています、今皆がいる場所は周りに見事な水田が広がっています。日本でよくある風景の一つです。
「お米を作るにはお水が沢山必要だし」
「この川の水がそのそれだね」
「そう思うとこの川は命の川だね」
 ガブガブはしみじみと言いました。
「この辺りの人達の」
「ナイル川もそうだけれど」
「川は農業の源だしね」
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「生活も出来るし」
「千曲川もそうだってことだね」
「いや、こうした川は日本にも多いけれど」
 最後にチーチーが言いました。
「千曲川もだね」
「そうだよ、この川は今はちゃんと治水もされているし」
 見ればそちらもちゃんとしています、日本の他の川と同じく。
「こうしてね」
「しっかりとだね」
「この流域の人達の暮らしを支えているんだね」
「今も」
「そうなっているんだね」
「そうだよ、川は農業を生んで」
 そしてというのです。
「そしてね」
「文明もだよね」
「生むから」
「それでだね」
「この千曲川もだね」
「この辺りの人達の暮らしを支えているのね」
「今もね、しかしこの辺りの水田も」
 先生は川からその周りの水田達も見ました、そうして唸って言うのでした。
「いいね」
「そうだよね」
「随分質のいい水田だよね」
「この辺りの水田も」
「日本の他の場所の水田と同じで」
「こちらの水田もね」
「うん、日本の農業はやっぱりね」
 何といってもというのです。
「お米だよね」
「第一はね」
「今回は林檎やお蕎麦に触れているけれど」
「何といってもお米だよね」
「そこからはじまるね」
「日本人の心にはね」
 何といってもと言う先生でした。
「主食といえばね」
「うん、お米だね」
「確かにパンとかも食べるけれど」
「ジャガイモだってね」
「けれど主食は何か」
「そう言われたらね」
「お米だからね」
 こちらになるからだというのです。
「こうして長野県でもね」
「見事な水田があるのね」
「千曲川流域でも」
「そういうことだね」
「戦国時代はこの辺りでも戦いがあったと言ったけれど」
 このことについてです、先生はまたお話しました。
「戦国時代は実はそれぞれの戦国大名は農業や商業にも力を入れてね」
「戦ってばかりじゃなくてだね」
「政治にも力を入れていたんだね」
「そういえば織田信長さんもだよね」
「そして武田信玄さんも」
「信玄さんは特にね」
 この人はというのです。
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