063話 文化祭編・一つの未来(01) 絶望
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「ラ、ンサー…」
「なんだ、士郎…?」
「ゴホッ…姉さんを、支えてやってくれ…」
「わかった。令呪はもうないが支えてやるよ…」
「頼む…」
士郎はそう告げると仮契約カードを出し、
「あ、来たれ…」
なにを思ったのか剣製の赤き丘の千剣を出して、
「形状、変化…俺の想いよ、形と…化せ…」
そして握られる一つの剣…名をアゾット剣。
かつて衛宮士郎が遠坂凛から託された剣である。
「こ、これを…このかに…渡してくれ…」
「うん、うん…」
「それと姉さん、に…は…」
ポケットからいつも持ち歩いている凛のだったネックレスを差し出して、
「俺の…代わりだ。最後の魔力を籠める…」
士郎はイリヤに奪われなかった残りの魔力を総動員してネックレスにこめた。
それをイリヤの手に握らせて、
「刹那に…渡すものがないのが惜しいが……姉さん…、す、まない…最後まで一緒に、いてやれなくて…。どうか、元気でーーー……」
その言葉を最後に士郎の目から光が失われ息を引き取った。
「ウソ…いや…いや、イヤアアアアアアアアーーーーーー!!!!」
イリヤの悲痛な叫びが辺りに響き渡った。
タカミチを倒した超がその光景を無言で見守っていた。
(まさか、あのエミヤ先生が死ぬなどということになろうとは…。
きっとネギ坊主達は悲しむネ…。特に木乃香サンに刹那サンは。
だが、計算が狂ったとはいえもう止める事はできない。
私の落ち度で唯一の死傷者が出てしまたが世界は変えさせてもらうネ)
数刻後、世界樹を中心とした6つの基点はスクナもどきの巨大な兵器に占領され世界に強制認識魔法がかけられる。
学園祭の戦いは、一人の死という結果を残して超の勝利で幕を閉じるのであった。
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