060話 文化祭編・開催2日目(07) まほら武道会・本選開始 その7
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、ふーん」
ネギの師匠発言にナギは驚いたが納得したのかニヤニヤと笑みを浮かべている。
「うるさい黙れ時間の無駄だ。…呪いのこととか言いたいことは山ほどあるが今はいい、幻影に何を言っても詮無いことだ」
「呪い?………あぁーーーっ! 呪いな! 凄く気になってたんだけどよぉー…解きにいけてないのか俺?」
ナギは解けてないことに驚いていた。
「言い訳はいい。どうせ忘れていたのだろう? しかしこの呪いの目処が立っているからいいがな」
「なに? 解けるやつの目途が立っているのか? けっこう強力だと思うんだけどな…」
「ああ。お前は知らないと思うが異世界の魔術使いで衛宮士郎という奴だ」
「へ?…ああ、あいつのことか。なら納得だ」
「なに!? お前、知っているのか!?」
「さーな。それよりなんか用があるんだろう。もう何秒もねーぞ?」
なにかを知っていそうな口ぶりだがうまくはぐらかされてしまった。
それでエヴァは仕方なく、
「では抱きしめろ、ナギ」
「やだ」
「殺るぞ貴様」
そう言ったが即答をされてしまった。
なので妥協点として、
「まあいい。では頭を撫でろ」
「それでいいのか?」
「どうせそれ以上の頼みは聞かんだろう、早くしろ」
エヴァはナギの性格ではこれ以上聞いてくれないだろうことを察してこう提案した。
「心を込めて撫でろ」
「あいよ」
ナギに頭を撫でられたエヴァは目を閉じ一筋の涙を流した。
「ネギ…お前が今までどう生きて、俺のその後に何があったのか知らない。けどな、この若くして英雄ともなった偉大かつ超クールな天才&最強無敵のお父様に憧れる気持ちはわかるが、俺の後を追うのはそこそこにして止めておけよ」
「ぷっ」
「何だよ」
「ハ」
エヴァとナギの短いやり取り。これだけで分かり合える二人。
そしてナギは笑みを浮かべながら、
「お前はお前自身になりな…」
「う…あ、父さ…!」
「じゃあな。もうあんまり泣くんじゃねえぞ」
そう最後に言いナギは光に包まれて、それが晴れたときにはアルに戻っていた。
◆◇―――――――――◇◆
Side 衛宮士郎
ナギ・スプリングフィールドは消える寸前に俺に目を向け、
“ネギを頼むぞエミヤシロウ”
と、口を動かして言った。
彼は俺のことを知っているのか?
「士郎さん、ナギさんは一瞬ですが士郎さんのほうを見ました」
「ああ、わかっている。しかし会ったこともないのだから考えてもしかたがないしな」
「そうですか」
「ああ」
その後は武道会の授賞式が開かれ表彰台の上に一位にクーネル、二位の台にネギ君、三位の台の上に刹那と楓が乗りそれぞれ受賞されていた。
そ
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