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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
060話 文化祭編・開催2日目(07) まほら武道会・本選開始 その7
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大丈夫です。それより心配させてしまいすみません」
「気にするな」
「そうやよ、せっちゃん」
「それとだがさっきの試合だが最後は本気でいったんだよな?」
「ええ。ネギ先生のいい突きをもらってしまいました」
「信念の勝利か…特に最後のネギ君の型はいい選択だったからな」
「はい」

刹那はそこでやわらかい笑みを浮かべる。
ふむ、どうやら心配事はないようだな。

「これでネギ君も心置きなく決勝戦を迎えることができるだろう」
「そうですね。クーネルさん次第ですが」
「そこは大丈夫だろう。もう俺の中で奴は悪いことはしないと確信している。むしろ…」
「士郎さん?」
「いや、なんでもない。それよりそろそろいこうとするか。刹那、立てるか?」
「はい、なんとか…」
「せっちゃん、駄目そうならウチが肩を貸してあげるえ?」
「お、お嬢様! 申し訳ございません!」
「ええんよ。ウチがやりたいと思ったことやから」
「フッ、お言葉に甘えてみたらどうだ刹那?」
「は、はい…では失礼しますお嬢様」
「うん♪」

そして俺達は舞台に戻ってくると思ったとおりの光景が展開されていた。
舞台上ではネギ君ともう一人、ネギ君を大人にしたような青年が立っていたのだ。
ネギ君の記憶で見たとおりの姿であれが“ナギ・スプリングフィールド”。
もう言葉は不要だろう。
残りの時間、ネギ君は全部を出し切りナギさんへと向かっていった。
多少魔法を出しまくっていたようだがもうこの際どうでもいいだろう。
そして…ネギ君は地面に横になって朝倉のカウントが取られていた。
テンカウントがとられる中、ネギ君は涙を流しながらも「やっぱり僕の思っていたとおりの父さんです」といっていた。

『カウント10!! クーネル・サンダース選手優勝―――――ッ!!』


◆◇―――――――――◇◆


『カウント10!! クーネル・サンダース選手優勝―――――ッ!!』

朝倉の実況が響く中、空想の存在のナギはネギに向かい、

「もう時間だぜ、ネギ」
「…!」

もう時間だと告げる。
それで傷もアルに直してもらえといいながら、

「んー…ここでこうやってお前と話しているってことは俺は死んだっつーことだな。悪いな、お前には何もしてやれなくて」

名残惜しそうにそう告げる。
そこでネギは過去のことを思い浮かべる。

「こんなこと言えた義理じゃねぇが…元気で育ちな」

ナギが過去と同じ台詞をいい消えようとしたがネギはまだ「父さんは生きています!」と告げる。
それにナギは動きを止めた。

「ナギッ!!」

だがそこでエヴァが大声を上げながら現れた。

「お?」
師匠(マスター)…」
「え? 師匠(マスター)? へー、ほぉー
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