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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
060話 文化祭編・開催2日目(07) まほら武道会・本選開始 その7
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「あれでもうネギ君は大丈夫だろう」
「肩の力が抜けたアルかナ?」
「ニンニン♪」

そこからは驚異的な変わりようでネギ君は刹那へと迫り瞬動の連打を決めている。
ふと楓と古菲がどこかへ移動するらしく聞いてみると、

「コタローのところにいくでござるよ」
「ああ…なるほど。ならば俺もいこうか?」
「大丈夫でござる。士郎殿は刹那とネギ坊主を迎えてやってくだされ」
「そうか。了解した」

二人が消えた後、一人で観戦しているとなにやら周りが騒ぎ出している。
何事かと思い姉さんに連絡を取ってみた。

《姉さん、この騒ぎはどうしたんだ?》
《ああ、なにやらネットにネギの今大会の出場理由や他にもいろいろが載っていて騒ぎになっているらしいわよ》
《ネギ君の過去が? それは本当か姉さん》
《ええ。多分リンシェンが流したものだと思うわ》
《だろうな》
《あ、それとシロウ。話は変わるけどなんかハルナにこちら側がばれちゃったみたい…コノカ達が拘束されちゃったわ》
《は?…なんでさ?》
《とにかく大会が終わったら合流しましょう》
《わかった》

そしてネギコールが起こる中、刹那がフィニッシュ宣言をしてデッキブラシを投げる。
どうやら無手で決着をつけるらしい。
両者が構えたと同時に観客達の声が一気に聞こえなくなる。
いい緊張感に集中力だ。
これほどまでに成長していたとはな…。
そして互いに地を蹴り二人は衝突する。
競り勝ったのは…ネギ君だった。
頬に出血をしているがどうやら心配ないらしい。
それより心配なのは刹那のほうだ。

『ネギ選手勝利―――――ッ! これでネギ選手の決勝への進出が決定いたしました! おや桜咲選手動きません! 大丈夫でしょうか? タンカが呼ばれます』

それで俺も刹那が運ばれていくタンカについていくことにした。
そこにネギ君やこのかも追ってきた。

「刹那さん!」
「せっちゃん大丈夫?」
「すいません、僕本気で…」
「あ…私?」
「気がついたか?」
「すみません。すべてが終わったと思ったら気が抜けてしまいました…アスナさんの頼みもあったのですが…」
「アスナさんの頼み?」
「ネギ先生を頼むと…」

それから刹那はネギの頬の傷を気にしたりしていたが表情を変えて、

「先ほどはああ言いましたが…この先決勝戦の15分間はあなただけの時間です。今だけはすべてを忘れて舞台に上がってください」
「は、はい…ありがとうございますっ刹那さん!」

そして俺達は救護室へと向かっていった。


◆◇―――――――――◇◆


救護室に運ばれた後、刹那の着替えもあり一度席を外し着替え終わったころを見計らい俺は中に入った。

「大丈夫か刹那?」
「はい、なんとか
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