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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
060話 文化祭編・開催2日目(07) まほら武道会・本選開始 その7
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きて楓は刹那を呼びネギ君について話し合っていた。
そしてネギ君と刹那は舞台へと向かっていった。

「ありゃ、ネギ坊主どうしたアル? ガチガチあるよ。あれでは刹那に勝つのは無理アルよ」
「…確かにあのままでは負けるでござるな」
「だがそれはネギ君が焦りをなくせばどうにかなるだろうな」

『「まほら武道会」もいよいよ残すところ二試合のみとなりました! さぁ注目の準決勝第十四試合まで歩を進めてきた選手はーーー!?』

実況と同時にスクリーンに映し出されるネギ君の今までの映像。

『一回戦でかのデスメガネ高畑と大激戦を繰り広げ…二回戦ではナゾの巨大人形相手に華麗な勝利を収めた脅威の子供先生 ネギ・スプリングフィールド選手!!』

次に移るのは刹那の映像。

『そして一回戦では色物かと思われたがすごい戦いを見せてくれ、二回戦では師匠にもあたるであろう人物・デスホーク衛宮を打ち破ったまほら中学校剣道部所属、デッキブラシにその剣技が冴え渡る桜咲刹那選手!!』

『さあ! いよいよ準決勝第十四試合を開始します!!』

舞台上ではなにか話しているがそれもすぐに終わり二人は構えを取る。

『それでは第十四試合―――…!』
杖よ(メア・ウイルガ)!」

始まる直前にネギ君は杖をその手に呼び出し『ファイト!!』という掛け声とともに刹那の背後に回りこみ杖を当てにいって衝撃が流れていった。
だが…、刹那には効いていなかったらしく逆に百烈桜華斬を当てられひるんだ隙に蹴りを受けさらに追撃の連続で奥義が次々と決まり反撃もできずに最後にはなにかの体術かを決められ何回転もして舞台にネギ君は沈んでしまった。

「あの連続攻撃はなかなかだったな」
「ネギ坊主もいいように嵌ってしまったでござるよ」

そこからネギ君は立ち上がりまた仕掛けていったが軽がると刹那に受け止められ瞬動をするも追いつかれ攻撃をされ蹴り飛ばされるという始末。
ここまで一方的な展開が続くが、刹那がネギ君に戦いながらも語りかける。

“―――この試合勝たねばと思い、そう思うほど手は動かず足は出ない”
“―――こだわり・執着・夢…目標。あなたの場合お父さんの背中を追うことがあなたの才気と力の源となっているのでしょう”
“―――でも…いつも遠くばかり見ていては足元の小石につまずいて怪我をするかもしれませんよ?”
“―――或いは…手元で咲いている花を見逃すことも…”
“―――今のあなたの相手は私です。今は私を見てくださいネギ先生”
“―――そしてお父さんの背中を追う日々にもアスナさんのこと…カモさんのこと…お嬢様達や…それにみんなのことを…忘れないでください”

読唇術でなんとか全部聞き取ることができたがその言葉によってネギ君はすっきりとした表情になった。

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