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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
060話 文化祭編・開催2日目(07) まほら武道会・本選開始 その7
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らないがクーネルがなにやら重力の魔法を使って楓を叩き落そうとしていた。
それは楓がすぐに脱出したがクーネルも派手に魔法を使っているな。

「空にまで浮いてしまって…あれはやばいな」
「そうですね」

すると時間も惜しいと感じたクーネルが一枚のカードを取り出した。
なんとそれは仮契約カードだった。
発動してクーネルの周りをなにやらたくさんの本が浮遊していてその一冊を抜き取る。楓は危険と感じ取り十六分身で決めにかかるが、

「クーネルの雰囲気が変わった?」
「は、はい…」

見れば先ほどまでのフードが少し変わっていて顔部分から赤毛が少し見える。
顔までは俺の目をもってしても確認はできなかったがあれは…!
その間にも楓の首を掴んだままクーネル(?)は舞台に落下していく。
そして舞台を盛大に破壊する。

「楓ッ!」

刹那が叫ぶが、

「いや、どうやら落下直前にはずした様だ」

砂煙が晴れてくると片膝をつき格好もボロボロだがかろうじて大丈夫な楓がいた。

『長瀬選手かろうじて無事のようです! 舞台土台が破壊されるような衝撃を受けて無事!?』

朝倉の実況の中、楓はなにかを考えてか降参した。
それで朝倉も実況で大々的に放送をした。
そして舞台上ではよろつきながらも楓は立ち上がりクーネルに「完全に信用したわけではないが…嘘もなさそうでござる」といっていた。

「世界は広い…拙者もまだまだ修行が必要でござる」
「フフッ…頬の傷、直して差し上げましょうか?」
「気遣い御無用」

そうして楓は待機席へと戻ってきた。
ネギ先生に楓はクーネルからの伝言だといい「決勝で待つ」と伝えた。
それでネギ君は舞台が直る間、少し席を外してしまった。
その間俺は楓と待機席で会話をしていた。

「しかしクーネルも派手にやったものだな」
「そうでござるな士郎殿。それだけネギ坊主と戦いたい理由があるのでござろう」
「さっきのあれだが、もしかしたらあれがクーネルのアーティファクトの力か」
「おそらくは。あれは完全に別人でござったからな」
「あの本の群れも気になる。もしかしたらあれ一冊一冊に一人の人格が封入されているのかもしれないな。前にお前達が図書館島に入って行った時に後を追っている途中であいつとは会ってな」
「なんと! そんなことがあったでござるか…」
「ああ。それでその時に一度「記憶を覗かせてくれませんか?」と言われた事があるんだ。だからあいつのカードの能力はおそらく…」
「おそらくは…」

それ以降他愛ない会話をしていると舞台の修理が終わったらしく、

『さぁ舞台の修理で長らくお待たせしました! 準決勝第二試合! いよいよこの大会も大詰めを迎えています!!』

実況と同時にネギ君達が帰って
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