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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
059話 文化祭編・開催2日目(06) まほら武道会・本選開始 その6
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う。
初見だから見切れなかった。

「どうした刹那。あれくらいは防いでみろ」
「すみません! ですが次は!」
「そうか。では俺を動かした褒美だ。高速戦闘といこうか!」
「はい!」


◆◇―――――――――◇◆


Side 衛宮イリヤ


私は観客席でシロウとセツナの戦いを見ながら、

「二人の戦いはかなり激戦になってきたわね」
「そうやねイリヤさん。それより…せっちゃん、がんばってー!」
「あら、コノカ。シロウの応援はいいの?」
「士郎さんにせっちゃんの応援をしてやれって言われたんや」
「そう…それじゃどちらが勝つか見ものね。シロウも普段と違って一本だけだからやりにくいと思うし」

と、そこにハルナが話しかけてきた。

「イリヤさん、シロウさんってすごいですね! エヴァンジェリンさんとの試合もすごかったけど今回も一味違った凄さがあります。なんていうか鉄壁みたいな?」
「そうね。本来シロウのスタイルだからセツナも突破が困難でしょう。でも、そろそろ二人のギアもかなり入ってきたころだろうからここが正念場ね」

私がそう言ったとおりにそこからはシロウとセツナの目にも留まらない打ち合いがそこらで響きあい殺陣のようになっていた。
セツナは最大限強化した体で、シロウは錬鉄魔法【風】を纏った体で。
これがエモノが本物だったらもっとよかったのだけれど、舞台を破壊していることからそれでも十分すごいの一言。

「ランサーがいたら二人の動きについて意見を聞きたいんだけどコタローを追っていっちゃったからね、残念だわ…」
「でも二人ともすごいというのはよくわかるわ、イリヤさん」
「コノカも目に慣れてきたみたいね」
「はいな、修行の成果や」
「修行、ですか? このかさん?」
「あ…えっと、なんでもないえ夕映!」
「そうですか?」
「そうや! それより今は士郎さんとせっちゃんの戦いをみな!」
「そうよユエ」
「そ、そうですね」

ふぅ…なんとかごまかせたみたいね。隠しているとはいえなんか気が引けるわ。
っと、それより戦闘は今は、と思ったら二人は舞台の中心で再び立ち会っている。
見ればセツナのほうは少し息が上がっている。
さすがに体力勝負ではシロウに勝てないか。
でも十分よね。ここまでシロウの本気についてこれれば。本気かどうかはわからないけど。

「次で決着をつけよう刹那」
「えっ?」
「もう少し続けたいがもう時間も迫っている」

『た、確かにもう少しで時間です。ここでフィニッシュ宣言とは衛宮選手、なかなかに硬派です!』

あらら、もう時間か。
もったいないわね。もう少しセツナの成果を見ていたかったんだけど。
でもそれでセツナも構えをして一撃に備える。
シロウも竹刀を構えて
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