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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
057話 文化祭編・開催2日目(04) まほら武道会・本選開始 その4
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気持ちに反して卑怯だろうと自分で却下した。

『第八試合、神楽坂選手 対 桜咲選手!! 二人で舞を舞っているかのような華麗な攻防!!』

朝倉の実況で現実に戻り密かに刹那、勝て!という気持ちで応援していた。
隣で「結果が楽しみですねえ」とほざいているクーネルがいるがこの際無視だ。
今は試合を見ることに集中しよう。
一応刹那の師匠的位置合いにいるのだからしっかりと見ていなければ。
だがそこでクーネルがなにか吹き込んだのか一度刹那が倒されハリセンを首にさらされてしまった。
大丈夫か刹那!?
だがすぐに起き上がってアスナの動きを褒めていた。
刹那は気づいていないのだろう。今のアスナは指示通りにやったことなど。
そしてアスナの意思と反して攻撃が続けられる。

「コラーーーーッ!! 桜咲刹那!!」

その一連の行動についにエヴァがキレル。

「京都神鳴流剣士がちょっとパワーが上がっただけの素人に何を手こずる!! さっさと倒せ!! 負けるなど私が許さぬ!! あの修行を思い出せ!!」
「い、いえしかし、このアスナさんの動きは本物……」
「騙されるな!! コイツが助言をしているだけだ!! ええい、貴様っ念話をやめんかあっ」
「ハハハハ」

クーネルの首を揺さぶり楓などが宥めている最中だ。
普段なら俺も加入するところだが次の試合を考えると中々とめることができない弱い俺ですまない、エヴァ。

「お…お前が負けるとだな、私がとてもハズかしいコトになる!!」
「ハ、ハァ……?」
「とにかく勝て! いいか? もし負けでもしてみろ、お前には……あーー、お前にも私と同等の、いや私以上の恥辱を与えるとしよう。私が直々にだ。そうだな、お前の大切なお嬢様と敬愛している士郎の眼前で……」
「ちょっとーーーッ!?」

もう調子がおかしくなっているな。
それと俺も巻き込まないで欲しい…。
近くでカモミール達も口々に、

「コレが悪か?」
「イヤ、テンパッテイルダケダ」

と、言っているのだから腹積もりは相当だろう。
アスナもクーネルの助言が嫌なのか必死に一人でやらせてといっているがこれはどう動くのか。
そして刹那も本気でいくらしく神鳴流の技を使い始めた。
これで決まりかと思ったがアスナの様子がそこで変わる。
そう、刹那が上段から斬りかかったその時にアスナのハリセンが例の大剣へと変化を遂げていてそのまま刹那のデッキブラシを切り裂いた。
やばいな。今のアスナはなぜか気が動転して誰の言葉も耳に入っていないだろう。
朝倉に注意を促す刹那に向けて大剣を振り下ろした。
クーネルもやばいとおもったのか止めようとしたが、ランサーとで鍛えた刹那の反射神経を舐めてもらっては困る。
すぐに脇に入りなにかの技を決めてアスナを気絶させ
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