057話 文化祭編・開催2日目(04) まほら武道会・本選開始 その4
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ンデンバーグがタカミチに託した』など気になる言葉を発していた。
どうやらこいつはアスナの過去を知っているようだな。
エヴァは「お前も探していた」というセリフで迫るが瞬時に姿を消してしまった。
そしてクーネルの本当の名前であるアルビレオ・イマを知っていてこの場にいた全員をくらますように言葉を発していき、アスナの前にまた出てきて、珍しく表情を真面目にして、
「少しだけ力を貸しましょう。もう二度とあなたの目の前で誰かが死ぬことのないように…」
という言葉を残してその場から消え去った。
気になることをいうな。
「ふむ、奴はどうやらこの大会出場の一つにこれを踏まえているのかもな」
「なぁ士郎。お前はあいつの存在をもしかして知っていたのか?」
「ん?」
そこでエヴァが話しかけてきたので隠すことでもないし「ああ」と答えた。
「あいつとは図書館島以来から知り合いだ。まぁ顔を合わせたのは今日で二回目だが。しかしやはりあいつはナギさんの知り合いだったか。京都の別荘での写真でそうだとは思っていたが」
「なぜ、いわなかった?」
「聞かれなかったからな」
「ぐっ…ま、まぁいい。では奴は図書館島にいるということか」
「おそらくは。この件はもしかしたら学園長も知っているかもな。今回俺が出たのも奴の真意を探る目的でもあるからな」
「なるほど。確かに私も知りたいな、それは」
「―――いずれわかりますよ♪」
エヴァとともに後ろに振り向くがもう消えていた。
俺はため息をつきながら、
「やはり疲れる…。殴ってやりたいほどに」
「お前のその気持ちは分かるぞ」
エヴァとともに顔を渋っていると話は進んでいたようで試合は開始されていた。
するといきなりでもないが刹那はともかくアスナがぎこちなさがあるがしっかりと打ち合いをしている。
「なっ…」
声もあげたくなるだろう。
何度か打ち合いを繰り返して刹那が一際大きい踏み込みをして切りかかってもそれを受け止め、剣速すらも上がって反撃すらしている。
それを刹那は避けて一度しゃがみ下から突き上げるように蹴り上げられる。
追撃で迫るも空中でそれを受け止め空中でも何度も打ち合い弾かれるように着地する。
ここまで見ても異常なのは確かなことだ。それで俺もつい見入ってしまっている。
『こ……これは意外!! 色モノかと思われたメイド女子中学生、予想以上の動き!! 先程までの試合にひけをとりません。予想どおりのモノが見れた男性陣からも賞賛の拍手が!!』
朝倉の声で正気に戻される。
そこでエヴァも異常だというように、
「なぜだ!? なぜ神楽坂明日菜ごときにこれほどの身体能力が!? 体力バカでは説明つかないぞ!」
「確かにそうだな」
「フフフ、あれはア
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