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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
056話 文化祭編・開催2日目(03) まほら武道会・本選開始 その3
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吹き飛ばされ湖の底に沈むが不屈の闘士で這い上がりタカミチに対して最後の勝負を申し出る。
タカミチもそれに応えてそれを了承、最後の一撃を出そうと拳をまたポケットにしまう。


一瞬の静寂…それを先に破ったのはネギ君。色的に雷の属性の射手を集束して先に放ち瞬動でそれを身に纏い突撃を試みる。
対してタカミチも居合い拳を放つが…それは無詠唱の風障壁で防がれ技後の硬直時間を狙い雷の弾丸と化したネギ君の進行を許してしまい両者激突という事態になり、その余波で舞台に土煙が盛大に立ち上がる。

そして煙が晴れた時にはタカミチの背後には先ほどキャンセルされたと見せかけた遅延呪文を発動させているネギ君の姿があり、

「へへっ、この距離ならタカミチの技は使えないよね」

そう笑いながら言うネギ君に対し、タカミチは苦笑いを浮かべた。
そして最大の本数でネギ君の風圧と拳圧が込められた拳がタカミチを地に沈める。
さらに力は衰えるどころかさらに上昇して、

「ああっ!!」
「ぬうっ!!」

ネギ君の叫び声とタカミチの苦悶の声が響き、次の瞬間には舞台がまたもや盛大に爆発を起こした。
朝倉の『ネギ選手の必殺技「なんかスゴク手が光るパンチ」がヒイィィーーーット!! しかも地面に叩きつけての強烈な一撃!! 大逆転だ!! しかしここで15分経過。試合はタイムアウト!!』という実況とともにカウントが取られる。
これで勝利かと思われた試合もタカミチは上半身だけかろうじて起こしてネギ君に一言二言告げた後、

「この勝負、君の勝ちだ、ネギ君」

と、いう言葉とともについにタカミチは倒れ伏した。
この瞬間に朝倉がテンカウントを取り終わり『ネギ選手勝利!! 10歳の子供先生、2回戦進出が決定しましたーー!!』という実況とともに会場のあちこちから盛大な歓声が巻き起こる。
こうして第六試合はかろうじてネギ君が勝ちを拾ったのだった。



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