055話 文化祭編・開催2日目(02) まほら武道会・本選開始 その2
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振舞っているが、俺が気づいていないと思ったか?
「はぁ〜…それはいいが古菲。腕が折れているというのに次の対戦は難しいのではないか?」
「えっ!? え、えーと……何のことアルか?」
「嘘をつくのはよろしくない」
「そうやで?」
俺はおもむろに古菲の腕を優しく持つ。小太郎も便乗して突付いていた。
すると「あひぁいっ…!?」といった小さい叫びを古菲は上げた。これが決定打となったのか、
「ええーーっ! お、折れてるんですか古老師!?」
「いやーー、まーその……」
「大変じゃないバカッ! すぐ救護室にー!」
と、古菲は医務室に強制連行されていった。
「まだ大丈夫アルよー!」という叫びが聞こえてきて少し笑みを浮かべながらもふと舞台を見るとすでに龍宮の姿は消えていた。
タンカで運ばれているところは見ていない。
…と、いうことは一人で誰にも悟られないように消えたということか。狸寝入りもいいところだ。
…それに少し違和感を覚える。龍宮は手加減をしていたというより、むしろこうなる事をあらかじめ想定していたような…。そんな感じだ。
本来の彼女ならあのようにじわじわと責める性格はしていないだろう…。
これは、もしかしたら龍宮は超鈴音側の人間かもしれないな…。
俺はそう考え姉さんにその旨を念話で伝えた後、自然を装い遅れて救護室に向かった。
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