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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
055話 文化祭編・開催2日目(02) まほら武道会・本選開始 その2
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を後ろに仰け反り、舞台に倒れ、転がり、そのまま動かなくなった。
朝倉の『さあライフルの名手という龍宮選手。チャンピオンを相手にどう戦うのか……』という言葉が言い終わる前に古菲は吹き飛ばされていたのだから相当の早撃ちだったようだな。
観客はいきなりの事に騒然となり静まる。

『こ……ここ、これは一体――ッ!? 開始早々、突然古菲選手が吹き飛んで……!?』

という朝倉のアナウンスにより観客も含めて騒ぎ出し始めた。
そこにネギ君の「古老師!!」という悲鳴じみた叫びがあがる。

「…士郎さん、先ほどの続きですが“羅漢銭”で間違いは無いですか?」
「そうだな。しかしいきなり頭部直撃は痛いな。なにかの暗器は使うと見ていたがまさか硬貨を使ってくるとは…」

そこで解説の席で豪徳寺薫というリーゼントの不良っぽい生徒から羅漢銭の説明が入り茶々丸もそれに対応している。
そして朝倉が解説をすべて聞き終わると理解したのか、

『優勝候補、トトカルチョ人気bPの古菲選手からあっさりとダウンを奪いました!! 無名の“羅漢銭”龍宮選手、強い!!』

そういいながらもカウントを取る辺りはしっかりと仕事をしているなと感心しながら、

「だが古菲もただやられていただけではないな」
「ええ。当たる直前に後ろに跳んで衝撃を緩和していましたからそれほどダメージはないでしょう」
「…む、立ち上がったか。さてここから本番だな。しかし…龍宮よ。お前はその腕に500円の硬貨をいくつ仕込んでいるんだ? 今見た限り袖の中から一気に20枚は取り出したぞ」
「後で回収でもするのでしょうか…? それはともかく龍宮の奴、あれを連射する辺り相当仕込んでいそうですね?」
「ああ。なんとか古菲は避けきれているが反撃の手を掴めないでいる。これは苦戦しそうだな…」
「士郎さんはすべて弾くか掴むという大胆な行動をしそうですね?」
「よくわかったな?」
「士郎さんの事ですから、最近はもうそれくらいでは驚かなくなってきたので…」

そこにアスナがおずおずと話しかけてきたので「なんだ?」と返事を返した。

「あの、二人ともー…? 真剣な顔をしながらなにさりげなくとんでもないこと呟いているのよ?」
「あ、アスナさん。別になにも特別な事ではないですよ? 実際私が模擬戦で放つ暗器の類はすべて士郎さんは掴んで逆に使われてしまう事がザラですから」
「…シロウサン、アナタハニンゲンデスカ?」
「棒読みで喋るな…落ち込むから。それに古菲も裏の修行を積めばそれくらいできるようになるぞ? それよりそろそろ試合に集中しよう」

そして黙って見学をすることになり見ているが龍宮の連射もすごいがそれをまだ一般人レベル(表世界では最高レベル)の古菲が避けるのもまた凄い光景だ。
『す、凄まじい
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