053話 文化祭編・開催1日目(03) 錬鉄魔法専用武器完成
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ジ化、継承完了。
・ 従来の対魔力・対物理上昇機能、継承完了。効果増大。
・ 全工程、継承完了。
・ 追加効果1、風王結界及び風王鉄槌が使用可能。
・ 追加効果2、副産物で治癒能力追加。
・ 追加効果3、錬鉄魔法に耐えうる強度を確保。
――――新たな宝具と確認。剣の丘に登録完了。
「――――全工程、投影完了」
武装が完成したことにより俺は心象世界から意識を浮上させてその手に新たな干将・莫耶を握った。
それからは今までと違って力強さがみなぎってきている。
「出来、たな…」
「わわっ! シロウ!」
俺はそう言うと体から力が抜けて倒れこもうとしていたがそこでランサーに助けられた。
「すまないランサー…」
「いや、気にすんな。それよりマジで新しいものを作っちまったから驚いたぜ! これならアイツを越すことも出来るんじゃねーか?」
「いやいや、まだこれくらいで追いつけたら苦労はしない。それよりとにかく完成したからよかったな」
「それでどういったものができたの?」
姉さんが目をキラキラとさせて聞いてきたので俺は先ほど出来たばかりの新しい干将・莫耶を渡した。
そしてその魔力内包量に姉さんは驚いた。
それから先ほど解析して分かった新たな能力を説明した。
「不可視能力もついたの…? それじゃ錬鉄魔法【風】を使用して魔力放出も使ったらまるでセイバーみたいじゃない?」
「セイバーには及ばない…アレは彼女だからできた攻撃方法だ」
「それよりおい、俺と一勝負しねーか? 大会前の慣らし運転も大事だろ?」
ランサーは新しい玩具でも見つけたかのような表情で俺に詰め寄ってきた。
しかもまさに獣といった目をしていたので冷や汗を一滴流した。
とにかく俺達は鍛冶場から出て皆がいる場所に向かうとそこではネギ君と小太郎が特訓をしていてアスナ達はそれを見学していた。
俺は一声かけてネギ君達に場所を譲ってもらいランサーと対峙した。
ランサーは普段着から鎧姿に服装を変えてゲイボルクを構えた。
さて、始めようとしたときに水着姿のエヴァが近寄ってきて、
「…なんだお前ら? ランサーはともかく士郎、お前は武道大会の前に体力を消耗させるつもりか?」
「エヴァか。いや、錬鉄魔法に耐えうる武装が出来たんでランサーに慣らし運転を手伝ってもらうことにした」
「ほぅ…それは面白いな。いいものが見れるかもしれん。ぼーや達もよく見ておけ。いい勉強になるぞ?」
あまり面白いものでもないのだがな。
とりあえず新しい干将・莫耶を投影して錬鉄魔法【風】をまとって準備を完了させた。
ランサーも気づいたのか戦闘体勢に入った。
そしてやはりランサー
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