051話 文化祭編・開催1日目(01) 気合の入った告白阻止前線
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かな?」
「…アスナ、何回も言ったけどそれは却下よ。シロウがそれを知ったら絶対使うなってネギから懐中時計を取り上げるに決まっているわ」
「そうやで、アスナ。ただでさえ士郎さんはその手は嫌っているんやから尚更や」
「はい。私もその意見には反対です。士郎さんには迷惑をかけたくありません」
「わ、わかったけど…なんでそこまで頑固になるの?」
「今までアスナさんには話した事がありませんでしたが私とお嬢様は―――……いいですかイリヤさん。簡単にですが話してしまって」
セツナが何を言おうとしていたか分かったけど一回私に聞いてきたので大丈夫といった意思をこめて頷いた。
それでセツナも分かったようなのでアスナに簡単にだけど話をした。
「私とお嬢様は、アスナさん達とは別に従者として士郎さんの過去を見させてもらいました…」
「え…? ええええ〜〜〜〜〜!!? それ本当なの、このか!?」
「…本当やよ。それでウチとせっちゃんは士郎さんとイリヤさんが味わった過去を見せてもらったんや。どういった内容は話せへんけど、それが理由でウチとせっちゃんは士郎さんとイリヤさんに着いて行こうって決めたんや」
コノカとセツナの目は先ほどまでとは違って真剣な目になっていてさすがのアスナも気圧されたらしい。
だから私も加勢する形で、「私とシロウは異世界の人間よ」といってアスナは理由は聞いてこないけど黙りこんでしまった。
「そうだったんですか…」
「ま、もう私達にとっては過去の話だから気にしなくていいわよ、アスナ。元の世界に帰ろうとも思っていないしね。
でも、ちょっと理由があって私はそれほど拘っていないけどシロウは過去の事をやり直したいなんて願望はこれっぽっちも持っていないから絶対に内緒ね?
もしコタロウにも聞かれたら口出しは封じておくこと。いいわね?」
「はい…」
「うん。返事は小さいけどわかってくれたならそれでいいわ。さて、休憩も終わりにしてもう一頑張りしましょう!」
さて休憩時間も終わって時間は四時過ぎ…そろそろかしらね?
すると世界樹がわずかに発光しだしてきて、世界樹観測班から報告があり告白生徒が出たとのこと。
それでシロウからも連絡が入り、
『姉さん、告白生徒が出たぞ! すぐに俺は向かおうと思うが大丈夫か!?』
「あ、シロウ。大丈夫よ。その場所の近くにいた関係者から連絡があってもう確保したと連絡があったわ。それに内容は告白ではないらしいからシロウが出る幕はないわ」
『そ、そうなのか…? そんな報告は一度も入ってこないが…』
「もうじき連絡が入ると思うからシロウも担当を変わってもらって休んだらどう?」
『そうだな…では少ししたらそちらに向かう』
プッ! と通信機から通信が途切れると私は大きくため息をついた。
それは
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