050話 幕間2 従者達の修行(後編)
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続で使用している姿が見えて思わず吹いた。
だから仕方なく念話で話をして魔力を送り続けた。
そして帰ってきたらまた無茶した代償としてお仕置きを決行しようとイリヤの中で決定事項となった。
…ふと、イリヤは今別荘内の図書館島までとはいかずともそれなりに広い書庫で木乃香は今なにをしているのか気になって見に行った。
書庫に入って木乃香を見つけたイリヤは思わずその光景に目を疑った。
そこにはメルキセデクの書を活用しながらいくつもの魔法書を宙に浮かせて目を瞑りながらも読んでいるだろうなかなかの荒業をしている木乃香がいた。
しかも読んでいるであろう本の種類はほとんどが回復系や防御系、補助系と言ったものだった。
攻撃系や移動系も読んではいるようだが、数は前者に比べれば少ない方だ。
どうやらまずは自分の本質である“治癒”を優先的に修練していくとの事。
イリヤは普通に本を読んでいるだけだと思っていたので思わずその光景を魅入っていた。
やはりなまじそういった知識が皆無だった為、新鮮だったらしく楽しそうにしているように見える。
…ここで余談だが、こちらの世界に来る前に旅先で出会ったアトラスの錬金術師である『シオン・エルトナム・アトラシア』によって彼女の研究課題に士郎の投影魔術が大きく貢献し、その御礼として等価交換に基づき教えてもらった“分割思考”という特殊能力のおかげで、後方で支援していたイリヤは士郎に与える情報がよりスムーズになりとても喜んだ。
―――駄菓子菓子、やはり士郎は才能が無かったがために最高で三つくらいが限界だったらしく才能の無さに嘆いていたのはまた別の話である。
しかしそれだけでも十分使える事には使えるのだから士郎はそれを二流の限界まで極めていたので戦況はスムーズになったと前向きな発言をしていたのでそこは良しとイリヤも褒めてあげていた。今ではそれこそ分割思考の数は初期より増えているから成長はしているのも確かなことだから。
…しかし、今目の前で見ている光景を士郎が見たらなにを思うだろうか?
イリヤは書庫の本を読みあさるならちょうどいいと、気まぐれに木乃香に分割思考を伝授させたが、すでにそれは素人どころの問題ではなくまさしくプロ級(本家本元のシオンよりは劣るが)であったとイリヤ談。
(…さすが極東一の魔力を秘めた子ね。ま、それだけ真剣にシロウの力になりたいという想いから来ているのよね。私もウカウカしていられないわ)
と、そこにエヴァも気になってきたのか見にきていた。
ネギは現在休憩中(気絶中?)であった。
「…ほう、ここ何日か放っておいたらかなり知識と魔力の操り方に関しては成長したではないか? イリヤの教えた分割思考という特殊能力もその役を大いに買っていると見た」
「そうなのよね。おそらく今のコノカは、攻撃面はとも
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