050話 幕間2 従者達の修行(後編)
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?”とね」
「…トドメの一撃だな。しかしそれを平然と木乃香に教えるところお前も存外悪だな?」
「あらひどい。私は“皆”と言ったのよ? だから契約は完全に破ってはいないわ」
「暴論だな。だが面白い…お前は悪の素質を持っているな。元々がアレなだけに…」
「…エヴァちゃん、イリヤさん…」
「ん? なんだ木乃香…? うっ!?」
「どうしたのよ、エヴァ? …ひっ!?」
二人が楽しく会話している中、ただ一人無言でなにやらブツブツ呟いていた木乃香がまるで幽鬼のように無表情かつ冷たい声で二人の名を呼んだ。
そしてそれを聞き見た二人を思わず小さい悲鳴を上げた。
…―――そこには修羅がいた。いや、いるような感じがしたというのが二人の共通認識だった。
その後はもう根掘り葉掘り問いただされエヴァはともかくイリヤは木乃香に恐怖していた。
最後まで聞き終わって木乃香は二人に負けないほどの怖い笑みと「フフフ…」と囁く声とともに、
―――じいちゃん…本気でシメナあかんなぁ…?
余談だがこの時の木乃香の迫力にはさしものエヴァとイリヤも外面は平然としていたが内面は恐怖した。
そのことに対してエヴァは「このような小娘に…」と嘆いていたのを聞いたのは休憩の飲み物を持ってきていて、だが声をかけるタイミングをはずしてしまいただ後ろで控えていることしか出来ないでいた茶々丸だけの秘密であったりする。
さらに余談だがその晩、学園長室からまたもや学園長の悲鳴が上がったのは些細なことである。
というより、もう悲鳴が聞こえてくるのになれた教師陣はあまり接触しないことにしていたらしい。
ちなみに悲鳴を起こさせる人物はここだけの話、今まで士郎とイリヤだけだったため木乃香もめでたく三人目に名を連ねた。
―――閑話休題
それから木乃香は『メルキセデクの書』を利用しながらエヴァの別荘に保管されている色々な魔法書を読みあさる事を続けていた。
もともと素質もあり頭脳も超鈴音並みとはいかずともそこそこ以上にある木乃香はメルキセデクの書の力も相まって読んだ魔法書の内容は次々と脳内に吸収されていった。
その間、授業の用意など業務を終わらせてから来るネギがどこからか気配がするという発言を聞いたが、
「ほう…私との修行中に思考を他に向けるとはな?」
「あ…あ、あああ、あああああああ!!?」
「お仕置きだ♪」
ギニャー
エヴァ、茶々丸、チャチャゼロにフルボッコされているネギの姿を見て精神集中している傍らイリヤは哀れの視線を向けていた。
そして同時に士郎は今どうしているかな?とただでさえ遠い地にいるのでレイライン越しでも辛いものがあるが感じてみることにして視てみると、破戒すべき全ての符の真名開放を連
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