047話 学園祭編・準備期間(03) 年齢詐称薬の悲劇
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が…何度か……はて、何度か? はっ、何度かッ!?
「いやあぁぁぁーーーーーッ!!!」
◆◇―――――――――◇◆
Side 桜咲刹那
突然、士郎さん…もといシホさんは悲鳴を上げて頭を抱えてしまっていた。
心なしか士郎さんとしての部分が自然になくなっているような?
「襲われてしまう! 襲われてしまう! いや、いやぁっ!!」
「シホさん! シホさん!! しっかり! 大丈夫や、今ここにはイリヤさんはおらんから!」
「そうです! だから落ち着いてください!」
しばらくシホさんは情緒不安定であったが少しして落ち着いたのか、
「…すみません。変に取り乱してしまって…」
シホさんは落ち着いたと言っているがそれはどうも外側だけで内面はまだなにかトラウマになった出来事を思い出しているのか震えている。
しゃくりをして涙を流しているのがいい証拠だ。
イリヤさん、あなたは一体シホさんにどんな仕打ちを…。
「もう、その話題は避けてください…精神的・肉体的両面で死んでしまいたい」
「…すまんかった。だからもう泣き止んで。な?」
「はい。苦労をかけてすみません…」
シホさんは私達に謝罪をしてきている。
もう士郎さんの面影がはっきり言ってないに等しい。
だけど…、
「なんていうかシホの姉さん…下手な女より女らしいぜ。男が女性になったら女性以上に可愛くなるって言うが…まさにその通りだな」
「カモさん! 追い討ちどころかとどめの一撃をかけるとはひどいですよ!?」
「…いいんです刹那。気にしないでください…」
シホさんはほにゃっという単語が似合いそうな微笑を向けてきたので思わず私とお嬢様は顔を赤くしてしまった。
士郎さんもそうですがシホさん状態も相当笑顔はある種危険なものだということは確かですね。
私は今も見惚れてしまっていて胸がドキドキしてしまいますから。
だけどさらに次の瞬間、戦慄が走った。
微笑を浮かべた後、今度は猛禽類のような視線でカモさんを睨んで口だけ高速で動かしてなにかを言っていた。
お嬢様は分からなかったらしいが…私は、分かってしまった。
シホさんは『この恨み、晴らさでおくべきか…』
…と、呟いていた。
カモさん…自業自得ということで、後で士郎さんに潔く成敗されてください。
それからやっとアスナさん達に追いついて見物していたらどうもカモさんがネギ先生に特殊な方法で念話をしているようでネギ先生はそのまま命令どおり動かされてやはりアスナさんには気づかれてしまいカモさんはハリセンで叩かれまくっていた。
しかし、修行の成果が出てきていますねアスナさん!
それからお二人は少し休むといったので私達は少し観光をしていた。
…だがシホさんの不幸は終わらなか
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