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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
047話 学園祭編・準備期間(03) 年齢詐称薬の悲劇
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の痛々しい視線が相当堪える。
今、盛大に叫びたいがここは女子寮…今の俺なら多分問題ないがプライドが許してくれない。
よって、心の声で「なんでさーーーーーッ!?」と叫び、
次の瞬間には俺はカモミールをアスナから奪い取り力の限り握り締めた。

「カモミール…これは一体なんだ…? あ?! 返答次第によっては俺は貴様を葬らなければいけない…」
「ギブ! ギブッすよ! 俺っちもなにかなんだかわからないんっすから!」
「では速やかに調べろ! 説明書にでもなにか記入されているのではないか!?」

俺は息を荒くしながらもカモミールをどう尋問するかを考えていた。
そしてしばらく経過してカモミールは説明書を最後まで見終わると顔を青くしていた。

「わかったか? ほら、さっさと言ってみろ。酷くはしないから…」

優しく問いかけながらも反面いつでも投影できるようにスタンバイする。
それにカモミールは震えながらも、

「こ、これはっすね…」
「これは…?」

殺気もこめた視線を浴びせながら問いかける。
それにより他の一同も震えていたが今は思考外だ。

「これは『今回限定! 『もし自身が男性もしくは女性として生まれていたら?』というコンセプトを元に開発された貴重な一品。これであなたも性別反転と若返り…一粒限りの魔法薬! でもどれがそうかわからないから慎重になって使ってね! 効果は丸一日!』…だ、そうっすよ」
「なん、だと…?」

カモミールがそれを大量の汗を流しながら答えたら俺以外の一同も固まったらしい。
だがすぐに復活した俺は、カモミールにとてもいい笑顔を浮かべて、

「貴様! 説明書は最後まで読んだのか!? これは本当は知っていて飲ませたのではないか!?」
「あぶぶぶっ!? 士郎の旦那、落ちる! 落ちるっすよ!」
「ええい! このまま落ちてしまえ!!!」

カモミールをシェイクしまくる。この不条理で理不尽な怒りの発散場所はこいつ以外ありえない!
しばらくして…カモミールは本当に落ちた。
なので俺もやっと落ち着きを取り戻したので真面目に会話を始めた。

「………さて、この馬鹿は放っておくとして丸一日この姿というのは実に厄介だな」
「とりあえずシロウ。なにか変わりのモノを着たらどう? ネギにはさすがにきついものがあるみたいよ?」
「ん。そうだな…しかし俺の男のプライドとして女物は絶対に着ないからな?」
「え〜? せっかく一日その姿のままなんだから楽しまなくちゃ!」

……どうやら“ギンノアクマ”を呼び起こしてしまったらしい。
あー…なんていうか気分はブルーだな。あ、別にあの人のことではないぞ?
しかし、ここにきて幸運Dが発動するとは思っても見なかった。
俺は姉さんに無理やり引きずられながらも助けの
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