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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
046話 学園祭編・準備期間(02) 幽霊騒動と使い魔の契約
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話題に使われるのが目に見えている」

師匠(マスター)はそういってため息をついた。

「あかん! せっちゃん達をすぐに止めな!」
「ネギ君! いくよ!」
「朝倉さん…! はい!」
「一つだけ伝えておこう。今の士郎は少し感情が不安定だ…どうにかしろよ? あの二人が消される前に…」

不安要素全開の言葉を残して師匠(マスター)はまた教室の端の椅子に座っていた。
でも、それだとお二人が本当に危ない!
僕は朝倉さんと一緒に教室を飛び出した。


◆◇―――――――――◇◆


Side 衛宮士郎


頭の中がすべてクリアになっていっている。
ただ一点に“相坂を助けろ!”という信号だけがチカチカと光っている。
今の脚力なら二人を追い抜くことは苦ではないだろう。
見えた…!
相坂はもうすでに追い詰められていて逃げ場を失っている。
ならば二人よりも早く、速く、疾く…!
そして俺は相坂の前に姿を置いた。
それに刹那と龍宮は驚いた表情をしていたが今は思考外だ。
すぐに錬鉄魔法【風】を解いていつも相坂用に使っている錬鉄魔法【霊】に変換して体に纏い、泣いている相坂の頭を撫でてやった。
それで落ち着いたのかどうかは定かではないが泣き止んだので、俺は思考外に外していた二人を睨んだ。

「さて…どうしてこういう事態になったのかはこの際どうでもいいがクラスメートを殺そうとするのはよくないぞ?」

即座に投影できるように右腕を中空に上げた。
しかしどうにも感情が制御できていない。このままこの黒い感情に身を任してしまったら俺は…どうなってしまうのか?
暴走寸前での感情に歯止めがきかない! この、ままでは…
だが、そこで俺の体から力が一気に抜けた。
正確には魔力をごっそりと吸われたような感じだ。最低限無くなっている。
一応助かったがそんな事ができるのは恐らく一人…

「…まったく、シロウったら人の命が消えるかもしれない事態になったらすぐに飛び出す癖はどうにかしなさい!」
「そうだぜ。感情を制御できなけりゃ戦場では即死が待ってるからよ」
「姉さん…それにランサー。すまない…」

どうやら俺の異常を察知したらしく二人は来てくれたらしい。感謝しなければいけないな。
そして俺はうつぶせに倒れながらも殺気を向けてしまった刹那達にも謝罪した。
それに刹那と龍宮も「いえ」といっていた。龍宮はどうかは知らないが刹那は少し後悔気味だったので後でもう一度謝っておこう。
そしてそこにネギ君達がやってきて状況がわかっていないがとりあえず落ち着いたことを確認して相坂にネギ君と朝倉は友達の件で「僕(私)でよければ」と言って話は丸く収まった。

そして俺の方はもう暴走しないことを確認したらしく姉さんが魔力を戻してくれた。
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