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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
045話 学園祭編・準備期間(01) ネギ、甘酒に酔い本音を暴露
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だが、扉を開いて新田先生と当然俺も前に広がっている光景に目を点にさせた。
なんとネギ君が逆セクハラにあっていて女装させられそうになっていたからだ。
俺はそのまま固まっていたがすぐに復帰した新田先生の怒声が響きまた出し物の話はお流れになり、ネギ君は本当に説教を受けていた。南無…
俺は代わりに久々に見た面々に程ほどにしろと釘を刺しておいてHRを続けた。
それから一日ネギ君はずっと落ち込んでいたが出席番号30番の四葉五月に『超包子(チャオパオズ)』に連れられていったので慰めていた俺も便乗することにした。
そして店に連れてこられたがすごい繁盛ぶりに驚いた。
ネギ君は四葉に出された料理を食べてとてもおいしいと言っていたので俺もそれを食べてみた。
瞬間、俺の舌は精密に解析を行っていきとてもではないが14歳の少女が作ったものとは思えないものだと即座に分析し終わり、



「四葉…お前はとても料理が上手なんだな。俺も思わず舌を鳴らしてしまったぞ」

「…―――いえ、以前に衛宮先生が作ってくださった料理に比べれば私もまだまだです」

「謙遜することはない…これならお店を開けるのも納得だ。もしかして将来料理人にでもなろうとしているのかね?」

「…―――よくわかりましたね。はい。私、将来自分のお店を出すのが夢なんです」

「そうか。君なら実現できるさ。ぜひ諦めずに頑張ってくれ」

「…―――ありがとうございます…」


その光景を見ていたアスナ達は、

「やっぱり士郎さんって料理の話になると人が変わるわね。四葉さんもいつも以上によく喋っているし…」
「そうですね。士郎さんはただの趣味だといっていますがお店を出すには十分の器量を持っていますし」
「そうやね、せっちゃん。あ、なんか大学の人たちが喧嘩始めよったみたいや。士郎さんも動き出したみたいやけど四葉さんが先に動いたみたい」

俺はこの団欒の場で喧嘩などという行為を行う奴等に説教をしようと立ち上がったが四葉にそれは私の役目ですと言われて見学することにした。
すると古菲が喧嘩グループの間にでかい鉄球付きの棒を振り下ろして全員それで静かになった。
そして四葉が前に出て、


「…―――あんた達、ここでの喧嘩は御法度だよ!」


と、物静かな声なのに妙に威圧が篭められた声で喧嘩グループはなぜか「…さっちゃん」と癒されているような声を上げ喧嘩はそこで終了となった。
しかし、やはり四葉はすごいな。あれだけのメンバーを静めてしまうのだから。…一瞬コアラが四葉の背後に見えたのはきっと幻だろう。
その後、また団欒が続いたが新田先生達が現れて朝のことを笑いながら謝りネギ君に飲み物を提供していた。
しかしそれは甘酒だったらしくネギ君は泣き上戸を始めてしまった。

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