044話 魔法世界での一時とネカネの片思いと…
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長したことは確かなことです」
「シロウさん…ネギのこと、まだお願いしてもよろしいですか? きっとネギは今心の中で泣いています。私もできればすぐに向かって一緒に泣いてあげたい…でもそれはできませんから」
「わかりました。俺なんかでよければいつでも…そうだ。ネギ君の携帯の電話番号を教えときます。これならいつでも会話できるでしょうから」
「ありがとうございます。あの、それでシロウさんのもよろしいですか?」
「ええ、いいですよ」
番号を書いた紙をネカネさんに渡したところでちょうどタカミチが戻ってきて飛行機の手配が済んだとの事なので俺はネカネさんに一礼してから向かおうとした。
だがそこで呼び止められて、「また、いつでも来てくださいね。歓迎します」と言われたので俺は微笑で「はい」と答えてタカミチの場所に向かった。
──Interlude(3)
士郎達を見送ったネカネは見えなくなるまで手を振っていたが、その後はもうすごいものであった。
まだ故郷に残っていたアーニャはとても顔を綻ばせているネカネを遠くから見て学園長にこう言葉を残した。
「ねぇ、おじいちゃん…ネカネお姉ちゃんを少しどこかに当分は閉じ込めておいた方がいいんじゃないの? このままだと狂喜乱舞までしちゃうかもしれないよ?」
「むぅ…そうじゃのう。検討しないといけないかもしれん。これでは授業にも支障をきたすかもしれん」
「お姉ちゃんをあそこまでしちゃうなんて…シロウさんってただものじゃないわよね。そのシロウさんもシロウさんでお姉ちゃんの気持ちは気づいてなかったみたいだし…」
「恋は突然というからの。片思いとは…ネカネも若いものじゃ」
「そうだね…」
二人はもうすでに狂喜乱舞を始めてしまったネカネを見て盛大にため息をついた。
Interlude out──
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