043話 石化の解除
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々は石化から開放され地面に横たわっていた。
とうの俺も魔力はまだ残っているが、回路がちらほら焼きついている感覚を覚え、激しい頭痛に襲われ意識は暗くなった。
だが、その際に姉さんの笑顔が一瞬垣間見えたので俺は安心して眠りについた。
◆◇―――――――――◇◆
…しばらく眠りについていたらしく見ると外はすっかり暗くなっていた。
タカミチが言うにはゲートが開くのは朝方だというからちょうどいい時間帯だっただろう。
そして見ると俺が寝ていた部屋にはタカミチが椅子にもたれ掛かりながら眠っていてネカネさんとアーニャは俺の看病をしていたらしく俺の布団の上で一緒に眠りについていた。
それで二人の頭を優しく撫でてやるとネカネさんが起きたらしく俺にいきなり抱きついてきた。
……はい? なんでさ!?
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
「い、いや一回落ち着こうネカネさん…アーニャやタカミチも起きてしまう…!」
ネカネさんは気づいてないらしいが俺の顔を自分の胸に押し付けているのだ。
俺は大人の態度で接しているが内心かなりやばい。
しかし俺の声が届いていないのかネカネさんは嬉し涙を流していて話を聞いちゃいない。
そこでやはり二人は起きてしまい、アーニャは顔を真っ赤にしてタカミチも心持ち頬を赤らめている。
…色々な意味で俺は悲しくなった。
魔術回路(神経)が焼き焦げていてまだ鞘が修復中なため、動かせないこの体は自業自得といってしまえばしかたがないが今は憎い…。
しばらくしてメルディアナ学園長がやってきてネカネさんを落ち着かせた。
それで先ほどまでの自分のしていた事を思い出して顔を盛大に赤くしてネカネさんは俯いてしまっていた…。
「ほっほっほ、若いというのはいいの。それで士郎殿、体は動きそうかね?」
「今はまだ駄目ですね。普通なら全身麻痺で一生動かせないようなことをしていましたから…」
「やはりな…宝具をああも連続で酷使したのだから廃人にならなかっただけよかったの」
それにやっと俺の体の異常を知った三人は切迫した顔になり俺の体を気遣って、そして怒ってくれた。
「…聖剣の鞘に魔力を流して今現在神経を修復中ですから朝までには完治させますよ」
「よかったよ。せっかく村の人々が助かったというのに士郎が代わりに死ぬなんて事があったら顔向けできない…」
「そうですよシロウさん! もっと自分を労わってください!」
「そうよ!」
「すまない…」
「しかし、君の体には彼のアーサー王の失われた鞘が埋め込まれているとは凄い話じゃの」
「ええ、まぁ…それで今、解かれた人々はどうしていますか?」
「あまりに機密な話だから今はワシの信頼できる部下達だけに情報を知らせてベッドを手配させていつ目覚めてもいいよう
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