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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
042話 タカミチの相談。士郎、ウェールズへ
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に光栄じゃの。アイルランドの光の御子殿」
「え!?」
「な!?」

俺と姉さんはいきなりの学園長の反応に驚いたがそれよりも今はゲイボルクを学園長の前に突きつけているランサーを止めなければ!

「…おい。なんで俺の真名を知ってやがる? マスターも士郎も話していないはずだぞ?」
「ふぉふぉふぉ…さすが偉大な英雄じゃな。一瞬でワシの前に現れるとは…安心せい、このことは士郎君達同様話すつもりはないからの」
「………」

しばらく沈黙が続いたが、それもすぐに終わり、

「じーさん、中々やるな。俺の威圧をものともしねーとはな。で、どこで知ったんだ?」
「エヴァから聞いたんじゃよ。なんでも数日前の事件で見学していたらしいんじゃ」
「…やっぱり見ていたか」
「油断も隙もないわね…」
「なぁマスター。そのエヴァっていうのは誰だ?」
「まぁ…こちらでいう真祖よ」
「はぁ!? 真祖だと! そんな奴までこの学園にいやがるのか!?」
「星の守護者のあなたからしたら驚きでしょうけど安心して。私達の世界の真祖と違って魔王に堕ちたりはしないから」
「そうだ。だから落ち着け。あいつには後で会わすから」
「…わかったぜ」

ランサーは渋々といった感じだがゲイボルクを消して姉さんの後ろに下がった。

「ごめんねコノエモン。いきなり私の従者が手荒い真似しちゃって…」
「いいんじゃよ。英霊とは真名を知られたら弱点を突かれるという話は聞いておるからの。当然の反応じゃ」
「それにしても士郎。君達はすごいね。今ならもうこの学園では君達が最強の部類に位置するだろうね」
「いや、タカミチ。俺なんてまだまだ未熟もいいところだ。だから最強の座は譲り受ける気はないぞ」
「そうか。残念だよ…ま、それは置いといて今日は彼の証明書を作ってほしいという話だったね」
「ああ、そうだ。ランサーもここで生活をする以上俺たちと同じでなにかしら証明できるものがなければやっていけないからな」
「ちなみに偽名は『セタンタ・フーリン』で仕事名が『ランサー』に決めたからそれで通してくれないかしら?」
「セタンタ…それは、余計ばれるんじゃないかの…?」
「安心しな、じーさん。たとえばれたとしても負ける気はさらさらねぇからな」
「さすが英雄じゃの。器が伊達ではない…あい、わかった。では早速じゃがそなたほどの実力じゃ…そこで士郎君達と同様、ここで夜の警備を担当してくれんかの?」
「戦いごとなら一向に構わないぜ? 俺は戦えればそれでいいからな。ちなみに士郎達みたいになにか役職につくのはかんべんな。昼間は自由気ままにくつろぎてぇんでな」
「了解じゃよ」

ランサーは事前に俺達がはめられた事を聞いていたのでそこは釘を刺しておいた。
それに小太郎の件も話したら快く了承していたの
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