042話 タカミチの相談。士郎、ウェールズへ
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やった。当然だ。相手はアイルランドの英雄『クー・フーリン』なのだから。
それに反応したのかこのかと刹那もうんうんと微笑を浮かべながら頷いている。
アスナとカモミールはなんのことかわかっていなかったが、まぁいいだろう。
「やったで! 士郎の兄ちゃんだけでなくあの槍を持った兄ちゃんとも相手できるんか!?」
「俺が仲介に入ってやろう。あいつは普段から戦闘意欲を持て余しているからきっと大丈夫だろう。
ちなみに俺とランサーはお前になにも教えてやれることはない。言っている意味がわかるな…?」
「わかるで! ようは戦い方を盗めとか後は経験を積めとかやろ?」
「そうだ。ちなみにあいつは俺と違い初動から縮地のようなものだから舐めないでいけ」
「わかったで!」
「えー、小太郎君ずるいよ!」
「なにいってるんや! お前かて師匠がいるんやろ!?」
「うっ…それを言われると確かにそうだけど」
「ならグタグタいうなや!」
「そんなー!」
ネギ君も元気を取り戻したようだからよかったなとみんなに目配せをした。
それにアスナ達は笑顔を作って頷いていた。
◆◇―――――――――◇◆
それから数日後、俺と姉さんはやっと魔力が全快したのでランサーを連れて学園長室に向かっていたのだが…
「ランサー…さすがにお前、それはないだろう?」
「ええ、まったくね」
そう。ランサーの今現在の格好はアロハシャツにジーンズという派手なものだった。
まだ朝だということもあり生徒の数は少ないがそれでもここでは奇異の目で見られていた。
俺と姉さんが同伴していなければ今頃は警察に通報されていたことだろう。
「しかたねーだろ? 俺は堅苦しい格好は好かねぇんだよ。どうせ一度ここに戸籍を作ってもらいに「普通に問題発言はしない!」…わかったよ、マスター…に、してもお前のほうも相当おかしい格好だぜ?」
「む? そんなに俺のスーツ姿は変だろうか?」
「まぁ変じゃねぇが俺としてはやっぱアーチャー姿の方がしっくりと来るんだわ」
「それはさすがに心外だ。俺とて好きであの格好をしているわけではない。
確かに俺の魔術特性上外界に対して対魔力が弱いから今も外套だけは携帯しているがどうしてもアーチャーと一緒にされるのだけは我慢できない」
「そーいうもんか。ま、同一人物だからしかたねぇといえばそうだな」
「ほら、そんなことより学園長室に着いたからしっかりと挨拶をするのよ?」
「へいへい…」
ランサーはいい加減に対応しているがそれも中に入ったら目を点にしていた。
そうだろう。中には仙人がいるのだからな。
中には学園長と一緒にこちらの事情を知っているタカミチも一緒にいた。
「学園長、彼が話しておいた人物ですよ」
「おお、そなたが…会えてまこと
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