041話 悪魔襲来(後編)
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しにした。
「ガフッ……私は、死なんぞ。ハハハハハハハハハッ…!」
「遺言ならきかねぇぜ!」
魂魄のことごとくを破壊されつくした言峰は最後に高笑いを上げながら体を飛び散らせた。
それを見届けたランサーの横顔はまさに勝利者の顔をしていた。
だが、俺ももう立っていられる事ができずに姉さんとともに地に体を預けていた。
そこにランサーが近づいてきて、
「よお、大丈夫か…?」
「お前からしてきたことだというのにそんなことを聞くかね?」
「それは悪かったよ。しかしてめぇは強くなったもんだな。本気ではないにしろ俺の連撃をああも防ぎきるとはな…」
「かなり死に物狂いだったがな…やはりまだアイツの背中は遠いということか」
「アイツっていうと、やっぱアーチャーの野郎か。しかし安心したぜ、お前はあいつほど捻くれていねぇからな」
「当然よ、ランサー。私は絶対シロウを世界になんか渡したりしないんだから…」
「がははっ! お前も幸せもんだな。伊達にあの聖杯戦争勝利者ってなわけないってわけか。しかし驚いたぜ。まさか俺のゲイボルグを防ぎきるとはよ…」
「代償は俺と姉さんの魔力枯渇だがな…それよりランサー、一つ聞いていいか?」
「ん? なんだ、士郎」
「お前は…今は姉さんの魔力もほぼないというのによく現界していられるな?」
「ああ、そのことか。確かに再契約していなけりゃ俺は消えていただろうよ。だが、それを差し引いても霊体化もできるが泥の影響で半分は受肉しちまってるからな。
それに俺はこの世界が気に入った。ここならてめぇの目指すものもあっちとは違いやりやすいだろうし…なにより今はもう俺も自由だから存分に戦えるしな!」
「あ、そのことだけどランサー。この世界でもあなたの存在は規格外もいいところだから本気で戦闘はしちゃだめよ」
「はぁ? まさか嬢ちゃんも言峰のようなけったいな命令する気じゃねぇだろうな?」
「まさか。そんなことはしないわよ。だけどなるべく派手なことはよしてね? それが守れるなら後は自由にして構わないわ」
「それなら上等だ。マスター命令しかと受け入れたぜ!」
「ありがとう、ランサー…それじゃ私達は当分横になっているからランサーも私の魔力が全快するまでしばらく霊体化しておいてね…」
「わかったぜ」
聞き訳がいいのかランサーは姉さんの命令通りに霊体化してその場から姿を消した。
さて、では俺も当分休むとしよう。
…そういえば、ネギ君達の方はどうなっただろうか?
◆◇―――――――――◇◆
Side エヴァンジェリン・A・K・マクダゥエル
「来たれ虚空の雷、薙ぎ払え!『雷の斧』!!」
ネギのぼーやがヘルマンという悪魔を倒したところと、悪魔と化した言峰を倒したこと
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