041話 悪魔襲来(後編)
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だらけの姿で現れた。
どうやらまだ私との契約が続いていたのが原因らしく生きていくには駒が必要と判断した私はランサーに泥を飲ませた。
それからは精神面で抵抗はあったが今ではあと少しで自我をも消えうせる頃だろう…」
淡々とした口調で言峰が話しているが正直俺の感情は沸々と怒りが込みあがってきていた。
すぐにでも言峰を倒してランサーを開放しようと疾走しようとするがそれはランサーが許すわけもなく立ちふさがり思わず舌打ちをした。
そしてランサーは目の光を失いかけながらも、
「てめぇ、は……アーチャー……ははっ! こいつ、は…いい……てめぇとの、決着はついて…いなかったな…」
「お前もこの身を見てアーチャーと呼ぶか、ランサー。
…いいだろう、それならご要望どおり全力で相手をしてやろう!
姉さん、言峰には常に注意を払っていてくれ」
「わかったわ。シロウも気をつけて…」
「ああ。ここで死ぬ気はさらさらないからな」
俺は後ろにいる姉さんに振り向かずに返事を返した。今後ろを向けばいつ刺されるかわかったものではない。
俺は27本のすべての魔術回路に火を起こしいつでもいいように設計図を展開する。
今の俺ではかつてのあの夜の校舎での一戦もできるか不確かな状態だからな。
そしてランサーは他のものに目をくれずに俺めがけて疾駆してくる。
操られていることもあり本気ではないにしろ尋常ではない速さは確かな事実。
俺は即座に干将莫耶を手に取りランサーと対峙する。
…まさか生きている内にあの一戦を再現する当事者になるとは思っても見ないこと。
内心苦笑をしながらもランサーとエモノをぶつけ合う。
ランサーの突きはまさにすべて急所を狙った鋭いもの。その正確無比な連撃は俺の予想を遥かに上回るといってもいいだろう。
対決を始めてから数分…二双一組である干将莫耶はゆうにその数は20を越えてあちらこちらに乱雑して転がっている。
無論、すべて砕かれたものや弾かれたものだ。
心眼と千里眼のスキルがなければおそらくもう俺はランサーの槍に貫かれるだろう。
あの槍には当たっただけでも傷の治りが遅くなる効果ができるため当たってやるわけにもいかない。
だが俺の戦法上、隙を作らなければ反撃を伺えることはまず不可能。
設計図にあの宝具もすでに装填は済んでいる。
後は出すだけだが言峰がなにをしてくるかわからない上、この連撃の嵐の中、そんなものを使えば大きな隙が生まれ即座に刺されるイメージは嫌がおうにも浮かんでしまう。
なにかランサーの動きを一瞬でもいいから止められるものはないか!?
俺はランサーと打ち合いながらも剣の丘で該当するものを検索していた。
だが、ランサーは急に構えを変えて槍に魔力を集束させていく。
マズイッ!?
ランサーは宝具を使うつもりだ。
悠
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