040話 悪魔襲来(前編)
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を任せ雨の中を姉さんとともに駆けていった。
◆◇―――――――――◇◆
Side 近衛木乃香
一緒の内緒をしたせっちゃんと別れた後、ネギ君とカモ君、アスナと一緒に部屋へ戻ったんやけど…どうにもやっぱり士郎さんとイリヤさんの事が気になってしかたあらへん。
士郎さん達の体験したことはウチとせっちゃんの心に刻まれた。
だからもう迷う必要はないと思う。士郎さん達に着いていくって。
でも、やっぱりウチは何度も泣きそうになってまう。
エヴァちゃんには同情はするなといわれてもこの気持ちはやっぱり抑えようがあらへん。
きっとせっちゃんもウチと同じ事を思っているんやろな?
『士郎さんの心をイリヤさんとともに護りたい』って…
アーチャーさんの呪文詠唱はとても悲しいもの…そんなものを士郎さんに唱えてほしぃない。
そんなことを考えていたらアスナがウチに何度も話しかけてきていることに気づく。
「もうっ…どうしたのよ、このか…? やっぱりネギの記憶を見て疲れちゃったの?」
「ち、違うえ? ただ、ぼうっとしていただけやから心配せんといて、アスナ」
「そう? ならいいんだけど…さっき、ネギの奴もどこかに飛び出していっちゃってどうしちゃったんだろうね?」
「え…」
ネギ君が理由もなく飛び出していくことはあらへん。もしかして…!
ウチの不安をよそにアスナの背後になにかが迫っていて叫んだけど一緒にウチも飲み込まれてしもうた。
…そして、目を覚ましたときにはウチはなにかの水の檻の中に閉じ込められていてのどか、ユエ、クーちゃんに朝倉さんもなぜか裸で一緒にいた。
理由を聞くとお風呂の間に捕まったという。
周りを見ればせっちゃんとアスナ…それに那波さんもウチ達とは別に捕まっていた。
ウチは急いで士郎さんに伝えようとポケットからカードを取りだそうとしたけど肝心なことに机の上に置いていたのを忘れとった。
せっかく士郎さんの力になろうと決意したいうのに…ウチ、情けないわ。
近くにいる小さい子達がいて、
「一般人が興味半分に足突っ込むからこーゆー目に遭うんだぜ」
と、笑いながらいっとる。違うと叫びたかった…でも、今はその通りだから言葉が出てこんかった。
…ウチ、やっぱり役立たずや。
しばらくしてアスナも目を覚ましてネギ君と京都で見た男の子―――のどかが言うには小太郎君って名前らしい―――が一緒になって助けに来てくれたんやけど…
士郎さんとイリヤさんは、どうしたんやろ…?
しばらくして小太郎君は分身してスライムの子達と戦ってネギ君はヘルマンというおじさんに魔法を目くらましに放って、
なんや小さい瓶をかかげて、
「僕達の勝ちです! 封魔の瓶!!
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