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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
039話 記憶を見た皆の反応
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今でも嫌な思い出の一つだ。
…話が脱線したな。で、その青崎橙子さんと会うことが出来た俺達は姉さんの体を作って欲しいと頼んだが当然等価交換という話に持ち込まれてまだ当時高校生だった俺達では払えないほどのすごい金額を提示された」
「当たり前だな。人形を作るだけと簡単に言うがそれは体が老いたら新しい体に魂をうつせばいつまでも老いとは無縁になるものだからな」
「それで、どうなったんや? 士郎さん…」
「それがな、俺の魔術特性を遠坂が等価交換のテーブルに持ち出した…自分で他人には決して話すなといっておきながらも。橙子さんも封印指定というから内緒にしてくれるだろうと」
「あの時のリンは相当切羽詰っていたからね。当然トウコはそれにすぐに喰いついたわ。それでその魔眼持ちの人物が是非とも投影してほしいというものの欠片を要求してきてシロウは投影してやったのよ」
「ちなみにその刀の名は…?」
「新撰組副局長『土方歳三』の愛刀で有名な『九字兼定』だ」
「それはまことですか!?」

刹那は人が変わったように食いついてきた。
少し、いやかなり普段の刹那からは想像できない姿だったため少し引いてしまった。

「せっちゃん、有名なのはわかるから落ち着いて、な?」
「はっ!? す、すみません。実は私…新撰組の事が昔から好きだったものでつい…」
「そんなに好きなら見るか? ついでに新撰組局長『近藤勇』の愛刀である『虎徹』も一緒に…」
「はい、ぜひ!」

それで九字兼定と虎徹を投影して渡すと刹那は本当に人が変わったようになっていた。
当分そうしていたがすぐに自分を取り戻して恥ずかしそうにしていた。

「あー…まぁそれで話は戻るが他にも色々要求されて投影したんでこのことはお互い内緒の方針で取引は成立した」
「それで私は新しい体を作ってもらって魂を移したのよ。そしたらね?突然っていうわけではないけど一気に止まっていた成長が来て今の姿になったの。それでリンたら怒り奮闘して見ている分には面白かったわ」
「姉さんの代わりに俺にガンドが飛んできたがな…」
「あはは…それはまた怖いですね?」

刹那は苦笑いを浮かべていた。
あのときの遠坂は八つ当たりがひどかったからな。

「まぁ、それで姉さんの件は解決したから後は卒業まで一年、遠坂に魔術をそれはもう死ぬかもしれないというほどに習っていた。
そして卒業後、遠坂に弟子として倫敦の魔術師の総本山である時計塔に誘われたがそれを断り、姉さんとともにフリーランスの魔術師として世界をかけた。だが、世界に出て俺の理想はとてもではないがかなう事がないと思い知らされた…



NGOにも在籍して人助けをしていた最初の頃はまだ良かった。
だが、初めて死徒に遭遇し、そのときにはまだ今ほどの力もなく仲間達は姉さん以外
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