暁 〜小説投稿サイト〜
剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
038話 士郎の聖杯戦争…
[9/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話





終わりが近づいていることを感じながら話は続き、言峰は地下から出る前に士郎さん達の殺害を命じたがランサーはそれに反して士郎さん達を守ってくれた。
ランサーは「勘違いするなよ?」と言葉を一度切って「俺は、俺の心情に肩入れしているだけだ!」といってギルガメッシュに向かって駆けていった。
士郎さん達はそのおかげで逃げる事が出来たがランサーはおそらくやられたのだと士郎さんはいった。
そして逃げ帰ってくるとそこには聖杯の器であるイリヤさんを奪われて重症を負っていた遠坂さんがいた。
遠坂さんの助言と助けの武器をもらった後、セイバーさんに鞘を返して士郎さん達は最終決戦へと向かった。
ギルガメッシュは力が上がったセイバーさんが担当し、士郎さんは言峰綺礼と対峙した。
そこには生贄に捧げられているイリヤさんの姿があった。そしてあの火災で見た黒い太陽…いや、孔がまさにそこにあった。
士郎さんは孔から流れてくる液体…『この世・全ての悪(アンリ・マユ)』をその身に受けてしまい飲み込まれてしまう。
そしてその中で士郎さんは文字通り、この世・全ての悪を体感した。
…何度も死ね、死ね、死ね、死ね、死ね…と囁かれながら。
だが、士郎さんはあきらめなかった。



―――死んでも勝てと、遠坂さんに言われた。
―――あなたが倒すべき敵だ、とセイバーさんに言われた。
―――戦うのなら命をかけろ、と言峰綺礼にも言われた。



そして士郎さんは『この世・全ての悪(アンリ・マユ)』を打ち破り抜け出すことに成功した。
その後、何度も飲み込まれても抜け出し言峰へと士郎さんは駆けていく。
そしてその腕にセイバーさんと共鳴するかのように『全て遠き理想郷(アヴァロン)』を掴んだ。
士郎さんが投影魔術を使ったことに動揺している間に遠坂さんから預かったアゾット剣を言峰の胸に突き刺して、たった一言「L??t!!」と叫んだ瞬間、アゾット剣から光が溢れ言峰を倒すことが出来た。
セイバーさんはギルガメッシュに勝利し、イリヤさんも救出する事が出来て…最後は聖杯を破壊するだけ。
士郎さんはセイバーさんの思いをしっかりと胸に秘めながらセイバーさんに破壊を命じ、孔はセイバーさんの宝具によって破壊された。
…そして黄金の朝焼け、士郎さんの腕からは最後の命令によってすでに令呪は消えうせていてセイバーさんも魔力がもうないのか姿が霞んで見えた。
だけど、私はそのセイバーさんの顔がとても綺麗に見えた。
最後にセイバーさんは、士郎さんに向かって、


「シロウ―――………貴方を、愛している」


と、告げて朝焼けが指して士郎さんが目を瞑ってしまって開けた時にはその姿を消していた。
こうしてセイバーさんとの黄金の別離と同時に聖杯戦争も終結した。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ