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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
038話 士郎の聖杯戦争…
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自身もこのときはアインツベルンを裏切ったお父様への恨みしかなかったから」
「裏切った、とは一体…?」
「まだそれを話すときではないわ。シロウ、先に進めて」
《わかった》





そして再会した記憶では士郎さん達はバーサーカーの力に成す術もなく敗れて重傷も負ってしまう。
イリヤさんはつまらなそうな目をしてその場を後にした。
それから場面は次々と流れていき、アサシン…佐々木小次郎という剣豪とは引き分け。
次にはライダーのサーヴァントのマスターである友であったものとの二度による戦い。
それによって真名開放し辛くも勝利を納めるも魔力枯渇を起こし倒れてしまうセイバーさん。
不意を付かれてイリヤさんに拉致されてしまう士郎さん。
救出されるが立ちふさがるバーサーカー…囮になって士郎さん達を逃がしたアーチャー…
去り際にアーチャーは士郎さんに向かって、

「衛宮士郎。いいか? お前は戦うものではなく、生み出すものに過ぎん。余計なことは考えるな、お前にできることは一つ……その一つを極めてみろ。
忘れるな。イメージするものは常に最強の自分だ。外敵など要らぬ。お前にとって戦う相手とは、自身のイメージに他ならない……」

その言葉を最後にアーチャーは干将莫耶を天井に突き刺し入り口を完全に塞ぎバーサーカーへと挑んでいった。
そしてやられてしまった事実。
それを無駄にしないためにもセイバーさんとパスを正式に繋ぐために魔術回路の移植を決行。
バーサーカーへの再戦。
真名は過去十二の試練を成し遂げたギリシャ神話の大英雄『ヘラクレス』。
よって宝具も十二回も殺さなければ倒すことが出来ない『十二の試練(ゴッド・ハンド)』。
その事実に絶望を感じるもそこで士郎さんの投影魔術が開花。幾度も夢の中に出てきた剣を投影。その聖剣の名はアーサー王の選定の岩の剣『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』。
セイバーさんとともに投影した勝利すべき黄金の剣(カリバーン)をバーサーカーに突き刺し一度に5度も命を刈り取り消滅させイリヤさんとも和解できた。



大きな戦いは終わりを告げ、ひと時の平和が一度は訪れた。
だが、互いに過去の夢を見てから士郎さんとセイバーさんの間に少しずつ亀裂が生じ始めた。
それは士郎さんの理想の否定、そしてセイバーさんの過去のやり直しという願いの否定。
しかし次の戦いが士郎さん達を待たせてはくれなかった。
またもや起きたガス漏れ事故に動き出した士郎さん達は学校の先生である葛木という人物がマスターだと感じ、夜分に待ち伏せをしかけたが、キャスターのサーヴァントには読まれていたらしく葛木はキャスターによって守られた。
しかし、それでマスターだと確信した士郎さん達は戦闘体勢にはいるが、葛木という人物の本当の姿は暗殺者の
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