037話 別荘での修行とネギの過去
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いから」
「わかった。チャチャゼロは興味を持ったようだが我慢しておいてやろう」
「助かる…」
「ケケケ、御主人ノ命令ジャシカタガネーナ。ダガ当然死人ハタクサン出タンダロ?」
「それくらいならいいわよ。答えとしてはイエス…もうこれくらいでいいでしょ? 昔のことを思い出すと自分も殺したくなるから…」
…やはり姉さんも過去の記憶がしこりになっていたようだな。
そこでなにかを感じ取ったエヴァはそれ以上聞いてこなかった。
その代わりにエヴァは大人組みである俺と姉さん、自分にチャチャゼロ分のワインを茶々丸に頼んで用意してもらって、広場で魔法を出そうと頑張っている一同を肴にして静かに乾杯をした。
◆◇―――――――――◇◆
…しばらくして一同が寝静まった頃、まだ起きていた俺と姉さんは二人で話をしていた。
「なぁ姉さん」
「なぁに、シロウ? 深いため息をついて…」
「いや、なに。ただな。俺はセイバーにも言い切った以上今も掲げている理想は本物だと信じているが、やはりこれは所詮切嗣からの借り物ではないかともたまに思う事があってな」
「そう…」
「だが、そんな弱気な発言をしてしまってはせっかくまたチャンスをくれた遠坂と橙子さんに申し訳が立たない。未だに答えも見つかっていないからな」
「シロウが本当に目指している正義の味方っていう回答ね? 馬鹿ね、この世界に来る前にいったじゃない? 私も一緒にそれを探してあげるって…」
姉さんは後ろから俺に抱きついてきてその言葉を摘むんだ。
確かにそうだな。また早とちりするところであった。
姉さんと過ごせる今この時が仮初めの平和でも構わない。時間は有限だがゆっくりと探していこう。
それで一度頭をクリアにしてしばらく姉さんとそうしていた後、寝室に戻ろうとした途中でなにやらエヴァ達が宮崎のアーティファクトである本を見ていたのでなにをしているのか聞いてみた。
「やはりお前達も気になったか」
「…なにをしているんだ?」
「ぼーやが神楽坂明日菜に自分の過去を見せるといっているのでな。後で私達にも話すというのならいいだろうと宮崎のどかのアーティファクトで見ているところだ」
「ネギ君の過去か…」
「興味あるから見てみるのもいいかもしれないわね」
姉さんも見る気なので俺も見ることにした。
そして見た。ネギ君の過去を…
それは純粋な父への憧れ…ピンチになれば助けに来てくれるという子供ながらの小さい願い…
だが突如として悪魔の軍勢によって小さい村は襲われた。
村が燃え、ほとんどのものが石化されてしまい、それは自分の願いのせいだと後悔に陥るネギ君。
そして脅威はネギ君にも降りかかりその犠牲になりかけた時、颯爽と登場した一人の青年。
青年はネギ君が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ