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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
036話 衛宮士郎の久々の休日(?)
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そうにしていたから心配していたんだよ。それじゃ相坂君は幽霊だから飲めないだろうけど気分だけでも味わっていかないかい?」
『いいんですか…?』
「構わんさ」
『ありがとうございます…うくっ…ひっく…』

相坂は話し相手ができたのがそんなに嬉しいのか泣き出してしまったので、俺は小声で「魔力、装填(トリガー・オフ)――全魔力装填完了(セット)」と唱えて霊力がこもった殺傷性はない礼装用の魔剣を装填して涙を拭ってやった。
それに相坂はもちろんタカミチも驚いていた。

「それが、エヴァの言っていた士郎の新しい戦闘技法の能力かい?」
「そうだ。霊力が宿った剣の魔力を体に装填したから今なら相坂に触れることもできる、こうやってな…」

俺は今も泣いている相坂の頭を撫でてやった。

『う、うれしいです…まさかまた人肌に触れる事ができるなんて夢のようです…』
「まだこれからだ。相坂は友達が欲しいのだろう?いつかネギ君達にも紹介しよう…きっといい友人になってくれるはずだ」
『はい…はい!』

相坂の目からとめどなく流れる涙は今はとても純粋に綺麗にうつっていた。
長年溜め込んでいて凍ってしまった想いが溶けていくかのように…
タカミチもとてもいい笑顔をしていた。正直に嬉しいのだろう。
それからは三人で色々な話をしながらお酒を楽しんだ。




それから数日後にネギ君とアスナは南の島から帰ってきたときには仲直りをしていたらしくよかったなと思っていた。
…追記すると相坂はあれから俺によく憑くようになった。
なんでもいるだけで気持ちが和らぐらしい。
俺が触れられるのも一つの起因だと思うがな。


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