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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
035話 エヴァによる魔法講座
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少しいい?」
「ん? なんだアスナ?」
「士郎さんもやっぱりネギと同じで私達がこちらの世界に入るのは反対?」
「む…また先ほどの話の蒸し返しみたいだな」
「さっきって…まさかこのかの事も反対したの?」
「いや、俺は特に反対はしない。…最初は俺もどちらかといえば関わりは持ってほしくはなかったのが本心だ。だが詠春さんの頼みでもあるし、このか自身また狙われるかもしれない…裏の世界は常に非情で死が付きまとう場所だからな。それで俺自身も色々考えた末、覚悟を決めてもしもの場合は全力で刹那とこのかを守ることにした。従者だとかそんなものは関係なく、な」
「「士郎さん…」」
「当然私のことも守ってくれるのよね、シロウ?」
「当然だ。今まで見捨てたことなど一度もなかっただろう?」
「ふふ…ありがとシロウ♪」

するとアスナは感心したような表情になり、

「やっぱり士郎さんは大人ねぇ。あの馬鹿ガキとは大違いよ」
「まぁそういってやるな。ネギ君だって裏の世界は危険だということは重々わかっているからなるべく一般人であるアスナを関わらせたくないのだろう?」
「それは……わかっているけど、やっぱり納得できないのよ。理屈とかそんなものは関係なくてただネギを見ていると危なっかしくて見ていらんないの。それは私は士郎さんやエヴァちゃん。茶々丸さん、イリヤさん、刹那さんに比べれば遥かに弱いけど、けどさ、ネギのこと心配なのよ。だからネギのこと守れるように、パートナーとして見て欲しくて…!」

必死になってネギ君のことを心配しているアスナを見て俺は不謹慎ながらも微笑を浮かべてしまっていた。
だがすぐに気づいてアスナは顔を赤くして怒鳴ってきた。

「いや、すまない。必死さが伝わってきて気持ちも理解できたのだがあまりにも真剣なのでな。微笑ましいとつい思ってしまった」
「うっ! 士郎さん、その笑顔は反則よ…」

後ろでうんうんと頷いている気配がいくつもあるが無視だ。

「だがそこまでの覚悟があるのならもう一度全力でネギ君と向き合ってみるがいい。納得しないのなら何度でも…そうすればネギ君もわかってくれるだろう」
「は、はい。はー、なんだかたまっていたものを吐き出したら少しすっきりしちゃった」
「そうか。ではもう遅いから部屋まで送ろう。いつまでも布一枚だけでは寒いだろう?」
「それで、やはりネギ先生とは…」
「まだ許してやらない…」

刹那が再度尋ねてみたが返事は同じだったので苦笑いを浮かべる以外できなかった。

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